(GMT)バトル・フォー・ノルマンディー 「血まみれオマハ」シナリオ

(GMT)The Battle for Normandy
バトル・フォー・ノルマンディー
シナリオ1「ブラッディ・オマハ」


 エラッタが出揃うのを待っていたら、和訳公開がいつになるか分からないということで、取り敢えず上陸システムの動作確認を終えたら、和訳作業に一区切りつけようということになりました。

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▼うちの写真がGMT公式サイトに載りました。マクゴワンR.MacGowan御大が管理するフォト・ダイアリーに、宣伝バナーとして流用されました▲
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▼シナリオ初期配置終了
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▼6月6日侵攻ターン終了時 超ブラッディ... 手前にあるのが両軍の除去ユニット。ただし30%でしか上陸に成功しないはずのDDタンクが1個中隊海没したのみで他は全て上陸成功!上陸したら即座に一回ずつ先制射撃できるのが嬉しい(命中率は10%だけど)。
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 上陸システムは驚くほどシンプル。Atlantic Wall(SPI)は勿論、THE LONGEST DAY(AH)より、よほど簡単だと思われる。上陸戦闘はチャートなど一切使用せず、10面体ダイスで戦力以下を出せば相手に1ステップロス。複数ヘクスから逐次射撃できるので、文字通り上陸海岸は十字砲火を浴びて血に染まる。ちなみにオック岬のレンジャーは撃退された。(オック岬の独軍沿岸砲兵ユニットだけダミーまで用意された特別仕様。デザイナー凝りすぎ...だが、それがイイ)
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▼実質的な2ターン目(6月6日午後)終了時
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 6月7日夜間を迎えて、独軍第352歩兵師団司令部が抱える5歩兵補充ステップを損害回復に使い切れば、鉄壁のオマハ海岸になるのは必定。このシナリオでは米軍に航空支援も艦砲も砲兵も無い為(米軍砲兵は、あるにはあるが、敵ZOCには揚陸させられないので、実質的に砲兵支援無しで橋頭堡拡大しなければならない)、ちょっとこれ以上の米軍奮戦は難しいと判断して終了とした。
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少なくとも上陸戦闘システムは巧く機能することは確認できたので、やるなら局地シナリオでなく、上陸キャンペーンだろうということに。デザイナーの意図としても、シナリオはあくまでルール習得の為に、触り程度プレイすればいいという考えなのではないかなと。シナリオのゲームバランス的にも、シナリオ規定的にも(補給ポイントとか航空ポイントとか色々不明瞭な点も多し)、あまり深く考えていないのではなかろうか。
 ある意味、文字通りの「前世紀の怪物」ゲームと言えるかも知れない〔本来モンスターゲームとはそうしたもの!?〕。
by ysga-blog | 2010-02-20 10:23 | 【ノルマンディー戦:総合】 | Comments(0)
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