GGG横浜さんへ御邪魔して、数年ぶりのASLプレイ その1 S20「イショフ351」

 京急/市営地下鉄の上大岡駅、バスターミナル構内オフィスタワービル4階の港南区民文化センターで行われたGGG横浜支部会に御邪魔して、実に久しぶりのASL(スターター3ですが)を、頭の芯が痺れるほど堪能してきました。
 事の起こりは昨年末の忘年会の席上、もりつちさんがスターター3を買ったので来年はASLに手を付けたいということで、その機会を探していたところ、ちょうどGGGの横浜支部会(何と言っても、名うてのASLマスターが主催者であられますし)があるということで、そこで勉強会をしようという事に。
 もりつちさんは戦車ファンなので始めから戦車戦シナリオありきで、私はシナリオ設定ファンなので特異なシチュエーションや末期戦のシナリオありきで対戦シナリオを選定した結果、まずは歩兵戦だけでルールを学ぼうと、WW2で唯一米兵とロシア兵が共闘したというブリタニー半島の付け根での小競り合い、シナリオS20「イショフ351」を私が選び、それが終われば次に、大量の戦車が駆け回る東部戦線末期、「ラスト・パンツァー・ヴィクトリー」ことハンガリー:デブレッツェン包囲殲滅戦のシナリオS26「Last Ally, Last Victory」を、もりつちさんが選んでの対戦。
(それでも余裕があれば、スターターからASL純正ルールへ手を伸ばそうと、仏Vae Victis誌掲載のシナリオVV35「リンクスの爪」(44年10月にキエフ北方チェルノヴィリ橋頭堡に威力偵察をかけるリンクス偵察戦車4輛と二線級歩兵vs.ソ連軍精鋭)と、ASLジャーナル掲載のJ103「レーニンの息子達」(41年秋モスクワ前面のボロジノ会戦。SSダスライヒvs.ソ連軍精鋭。黒抜きSSユニットをもりつちさんに味わってもらいたくて)をプレイするつもりでしたが、スターターのシナリオ2本をプレイし終えたら夜8時半になっていたのと、心身共に燃え尽きたのとで次回延期となりました)
▼(AH・MMP)ASL
ASLスターターキット#3Joseph 351

セットアップ終了時
 ※詳しい対戦レポートは、もりつちさんのブログをご覧下さい。
 なお、もりつちさんのブログでは米軍視点のコメントがありますので、ここでは独軍視点のコメントを。
「初期配置では考え出すときりがないので、独軍はフィーリングだけで配置。米軍がどこから侵入してくるか分からないので、丘の後ろにある程度の兵力を予備拘置してある。唯一の長射程兵器であるMMGの配置に迷ったが(適当な防御地形が無い)、一番見晴らしが良さそうで高度による防御修正の貰える丘の縁に配置した。これはこれで米軍を苦しめたが、射撃の機会が限られた事を勘案すると、最初から南方に配置して、オスト大隊崩れを撃ち白ませて脱出口を確保するのに使った方がより有効だったかも知れない」。
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※百万回お礼を言っても言い足りないほど有り難い事に、ASL関連の和訳を一手に公開してくださっているA grove of ASL様より、スターター3のシナリオ和訳を以下に利用させていただきます。ルールだけでも感謝感激なのに、シナリオまで和訳していただいて、どれほどプレイ意欲を掻き立てられたかわかりません。どなたが管理されているか存じませんが、この場を借りて心底より敬意を捧げます。

【シナリオ歴史背景/設定】1944年8月28日,フランス,ポワント=デ=コルサン:D-Day後,ブルターニュ半島での最初の作戦において,多くのレンジャー部隊が第8軍団の軍団予備に配置され,軍団の保安や捕虜監視などの簡易な任務に就いていた.第2レンジャー大隊のA中隊とC中隊から構成されるアーノルド任務部隊は,捕虜監視任務を解かれ,ブルターニュ海岸に向けて西進し途中のドイツ軍の防御拠点を掃討するように命令を受けた.そうした防御拠点へと移動中に,彼らは自由ブランスの国内軍(Free French of Interior:訳注 レジスタンスを再編成した軽歩兵部隊)を発見した.レンジャー部隊は,こうした部隊でしばしば通常の戦術組織を補強したことがあった.FFIは,様々な旧式兵器や捕獲兵器で武装しており、各部隊の信頼性はまちまちであり、FFIの実力は,全くの未知数であるというのが最も的確な表現だった.協議の後,レンジャーは攻撃を決意した.幸運なことにレンジャー部隊は,単にヨシフ351 (Joseph 351:ロシア読みだとイショフ351) として知られる男に率いられて、この周囲に複数配備されていたオスト大隊から離脱した元ロシア兵捕虜の一群を発見した.このロシア兵の一群はドイツ軍の南方への退路を遮断し,元の陣地まで押し戻した.レンジャー部隊がFFIを伴って西と北から攻撃を開始すると,ドイツ軍は守勢に立たざるを得なくなった.しかし今度は,ドイツ軍が粘りを見せて踏みとどまり,アメリカ軍が一旦後退することとなった.ところが翌日,ドイツ軍の斥候がロシア兵によって殺され,逃げ道を失ったドイツ兵たちは、投降の道を選ぶこととなった.

▼第1ターン終了時。米軍が片翼に集中した事で、独軍の対応は楽になったと感じた。しかしオスト大隊方面で指揮官が一撃で負傷(おまけに劣化して6+1)させられたのは驚いた。
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【シナリオ勝利条件】
連合軍は,ゲーム終了時にSSR1.で示されているVP以上を確保すれば勝利.ドイツ軍1個分隊除去につき2VP,半個分隊除去につき1VP,-1指揮官除去につき2VP,0又は+1指揮官除去につき1VPとする.加えて,連合軍は第4ターン終了時に30へクス以上の丘へクスを支配していれば自動的に勝利する.全ての丘はゲーム開始時にはドイツ軍に支配されている.

▼第2ターン終了時。米軍の森で大混戦。時間稼ぎで決死の白兵戦を仕掛けた独軍分隊はピンとなった米レンジャー分隊をピンゾロで倒した上に指揮官登場。ただし向かい側の建物周辺にいた独軍3個分隊はレンジャーの火力の前に混乱し、まとめて後方へ潰走。
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【シナリオ専用ルール】
1.ドイツ軍のセットアップ終了後,アメリカ軍プレイヤーはチャート1でdrする.これにより受け取るユニット数と勝利するためのVPを決定する.
2.ドイツ軍は第5ターン以降,ボードuの南から統制状態の部隊を離脱させてよい.これらの離脱部隊は連合軍の勝利ポイントの対象とはならない.
3.全てのロシア軍ユニットは,回復期に自己回復を試みることができる.
4.自由フランス部隊5-3-6/2-2-6は,未熟兵ペナルティを受けない.また煙幕能力を持たない.アメリカ軍の6-6-7/3-4-7は,士気値に下線があるものとして,即ちELRの影響を受けないものとして扱う(5.1).
5.藪(Brush)のみが描かれている全てのへクスは果樹園(Orchard)へクスとして扱う.他の地形とともに描かれている藪(Brush)は,そのまま藪(Brush)として残る.
6.ロシア軍,アメリカ軍/FFIとも,異なる国籍のMMC/SMCに指揮能力DRMを適用することができない(訳注:特に記述はないがアメリカ軍とFFIは同一国籍と考えてよいのであろう).

▼第3ターン終了時。米軍による高地30ヘクスの踏破(独軍サドンデス負け要因)は次ターンだけでは無理と踏んで、南方への脱出を開始した独軍。しかし突破口を一つに絞らずに各地にバラけさせた事が、あとあと各個撃破される結果に...
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▼第4ターン終了時。オスト大隊崩れを圧倒したかに見え、今回は独軍楽勝となるかに思えたが...
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▼第5ターン終了時。前面のオスト大隊崩れを駆逐して、南端突破の態勢を整えた独軍(一部は既に南端から脱出)。
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▼第6ターン終了時。米レンジャー1個分隊が9-2指揮官に率いられて指揮官ボーナス+CXで南端に走り寄り、すっかり臆病風に吹かれてしまった独軍。
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▼最終第7ターン終了時。
 いかにもブルターニュ半島の治安維持にあたっていた貼り付け部隊らしい、詰めの甘い負け方をした独軍。もりつちさんには、連続臨機射撃は一番近い敵に対してしかできないと講釈を垂れておきながら、自分はオスト大隊崩れの1個分隊とレンジャー1個分隊(9-2指揮官付きが怖かった)にビビッてしまい、「俺を撃て!」とばかりに捨て駒に肉薄させて臨機射撃を封じ、そのあと残った者達で盤外突破という常套戦術を採るのをすっかり忘れていた。あと一個分隊でも指揮官でも脱出/生き残っていれば独軍の勝利だったものを(最終的に米軍側の勝利条件ぴったりの22VPだった)。でも面白かった。趣味的にはオスト大隊崩れを活躍させてやりたい気持ちが大きいので、陣営を変えて再戦したい(3人でプレイしてオストだけ担当したい!)。
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by ysga-blog | 2010-04-18 20:20 | ASLコンコマコンフリ三大戦術 | Comments(0)
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