三年ぶりの(VG)Lee vs Grantは楽し その1 

アメリカ南北戦争勃発150周年記念〈1861年-2011年〉

(VG)Lee vs Grant
(VG)リーvs.グラント: 中キャンペーンゲーム

派手な裏箱が印象的な(VG)Lee vs Grant。丁度3年前の2008年9/20例会で、3人で6ターンの中キャンペーンシナリオをプレイして以来の対戦にあたり、前回は北軍に側面迂回を許し、ピーターズバーグ方面の鉄道線を切断されまくって北軍に32VPを謙譲して作戦的勝利を与えてしまったという苦い思い出から(17VPが北軍辛勝ライン)、今回の南軍は原則的に後退防御(きりのいいところでリッチモンドへ総撤退)で対応してみることにした。
 ちなみに一見するとキャンペーンでも全9ターンで、短いように思えるが、1ターンに全ユニットが3回活動できるシステムなので、1ターンは実質的に他のゲームの3ターンに相当する。従ってフルキャンペーンで27ターン、中キャンペーンの6ターンでも実質18ターン相当となる。
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▲ ▼初期配置を終えた盤面全景と、それにゲームの箱を置いたもの(南部の赤チットは1~2ターン活動禁止のスタック表示)。なお(VG)Lee vs Grantについては、本邦における『アメリカ南北戦争ゲームの神様』たかさわさんの総合サイトに内容説明とデザイナーであるバルコスキー氏のコメント訳出が掲載されていますので、ご興味ある方は必見です。また和訳ルールの間違い指摘もありますので、これからプレイしようという方も是非どうぞ。
(なお誤訳につきましてはYSGA和訳アーカイブのものなので責任を痛感せざるをえませんが、なにしろこのLee vs Grant和訳は、今を去ること十数年前、ゲームルールの翻訳を始めて1つ目か2つ目の作品なので、習作の類を出ていないことをお含み置き下さい。また訳出にあたっては原文にふんだんに盛り込まれたプレイの具体例をはしょっていますので、これからプレイされる方は原文のプレイの例を一通り読まれる事もお薦めします。バルコスキー氏のゲームシステムはおしなべて斬新なので、プレイの例はルール理解を大いに助けます(理解してしまえば至極シンプルで使い易いシステムが多い)。
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▼ 第2ターン(1864年5月4~8日)終了時の盤面:気が急いて1ターン目の写真は撮り忘れ。2ターン目はランダムイベント無し。配置が東寄りなのもあって北軍は史実と異なりウィルダネス森林の西側でなく、そのまま東側を正面押しする形で攻め下る。
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しかしラピダン川浅瀬での渡河攻撃からトラビリアン・ステーションの周辺において、史実のウィルダネス戦を彷彿とさせる大激戦。北軍のダイスが振るわず、北軍の攻撃ではマイナス4の下限、南軍の反撃では+6の上限にタッするなど北軍大損害。しかし南軍も駄目押ししてチビチビと損害を被る。結局、2ターン終了の段階で北軍9、南軍4の兵員ロス(最終的に北軍ロスは等価、南軍ロスは1.5倍の相手VPに換算される)。なお、2ターン目にして早くもシェナンドーヴァレーが制圧され、5VPを北軍に与えないために盤上から4兵力を抽出する羽目となる。もともと兵員の少ない南軍には痛すぎる。
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▼ 第3ターン(1864年5月14~18日)終了時の盤面:シェナンドーへの兵力抽出に危機を感じてくれたか、ランダムイベントは「南軍増援ダイス+1」で、南軍増援3、北軍2兵員を得る。
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by ysga-blog | 2011-09-25 19:59 | Lee vs Grant対戦記 | Comments(0)
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