11月5日(土)YSGA11月例会の様子 その2(3W/TAC誌72付録)「神聖ローマ帝国」) 

(3W/TAC誌72付録)神聖ローマ帝国
(WG誌/TAC誌72)The Holy Roman Empire
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▼Dublinさんの対戦後コメント:
「地図を縦横共2.5倍に拡大し、駒も2倍に、そしてカードを通常のカードサイズに拡大したコンポーネントでプレイする。大体8ターンまでプレイは進行。本来6人でプレイするゲームであるが、今回は人数を集めきれなかったので4人に収まる。今回の担当はオーストリア大公(最初は神聖ローマ皇帝兼務)であった。プレイの殆どは北方の雪達磨王の対処に費やしてしまった感がある。河を渡るための戦術に後半やっと気が付いた気がする。バイエルンとスウェーデンを戦わせて、漁夫の利でもという所でプレイは終了。今回のデモンストレーションで追加プレイヤーを確保できそうなので、夢のフルメンバープレイもできそうである。」
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▼もっちひさんの対戦後コメント:
「89年のタクテクス72号付録時に当時のゲーム仲間に普及させようと意気込み、テーマへの馴染みの無さと流動的すぎるゲーム展開が受け入れられずに涙を飲んでから早や20数年…ようやくちゃんとした多人数(残念ながら6人フルではなく4人だったが)プレイの機会に巡り会うことができた。今回のプレイではDublinさん特製の拡大マップ・ユニット(4倍位?)を使用したので、ユニット配置や領地の把握(カードとの紋章突き合わせ)も非常にスムーズだった。この場を借りてDublinさんに感謝。
陣営決めで引いたのは、そもそも戦争のきっかけとなったボヘミア王位纂奪の張本人・選帝侯フリードリヒ率いるファルツ。名前こそファルツだが、実際にはネーデルラントやデンマークも含む新教連合軍である。
4人プレイなので、ファルツはフランスかスウェーデンを併せて指揮するが、スウェーデンは序盤から忙しく掛け持ちは大変なのでフランスを選択した。
ファルツは早々に粉砕されると予想し、フランスに重心を置く方針で臨む。
史実通り直接参戦は遅らせて、新教連合軍やスウェーデンを動かして勝利を目指す黒幕プレイが理想的。果たしてリシュリューになれるか?
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第1ターン、競りでフランスはメッツ、ロレーヌ、ロートリンゲンを、ファルツはアンスバッハ、ヴュルテンブルクを入手し、さらにスペイン軍の中部ドイツ増援を遅らせるべくバルテリーナ渓谷をファルツが競り落とした。が、これは失敗だった。
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フランスは第2ターン終了まで国外に出られないので戦闘必至なファルツに資金援助し傭兵を増強。
オーストリアより先にファルツの順番が来たのは良かったが、ザクセンが中立なため、これを攻略せねば“狂信者”クリスティアン・フォン・ブラウンシュヴァイクの軍をボヘミアに向かわせられない。バルテリーナなど捨て置いて全力でザクセンを競り落としておくべきだったと悔やむが後の祭り。ザクセンはすんなり攻略出来たが、クリスティアンは上ボヘミアでストップ。下ボヘミアを守る“甲冑を着た乞食”マンスフェルトの軍を退かせるか迷うも、一戦してからと残置。が、オーストリア軍の猛攻にいきなり大打撃を受けマンスフェルトは上ボヘミアへ退却。潜在的友軍、グスタフ・アドルフのスウェーデン軍はポメラニアに上陸したが、ポーランド軍の激しい反撃で大打撃を受けてしまう。非常にまずい。第1ターンは順番が早かったバイエルン、スペインがあまり動けなかったこともあり、フリードリヒは“ボヘミア冬王”とならずに済んだが、移動力を勘違いしてマンスフェルト軍で占領出来たトリール大司教領を手に入れ損ねたのは失策だった。
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第2ターン、ファルツは競りでアウグスブルグ、オルデンブルクを入手、次ターンに動けるフランスはスペイン配下のスイスを競り落とし、ベルンハルトを雇い開戦準備。同盟フェイズ、ファルツはスウェーデンと新教連合を結成(実態はフランスからスウェーデンへの資金援助契約)。バイエルンがアンスバッハを占領し、退路を断たれたファルツ軍は皇帝軍の総攻撃を覚悟したが、ドナウ川渡河を嫌った皇帝は手薄なザクセンを襲撃。避難していたつもりのフリードリヒはアルニムに捕らえられてしまった。皇帝軍は守備部隊を割く余裕がなくバイエルンをあえて再独立させ、さらにスウェーデンが入手していたメクレンブルク、ポンメルンも再独立させた。

皇帝とバイエルンの挟み撃ちを恐れ、ファルツ軍はバイエルン侵攻を決意。“甲冑を着た修道士”ティリーが迎えうつも多勢に無勢、あえなくアンスバッハに退却。だがなんとティリーが戦死してしまう。
ファルツ軍がバイエルンを叩くのに呼応し、デンマーク王クリスティアンⅣ世がオルデンブルクに上陸。オランダを通り一気にコローニュ大司教領に侵攻。元は皇帝領だがスピノーラ率いるスペイン軍が保護の名の下に駐留していた。オランダしか警戒していなかった寡兵のスペイン傭兵軍は撃滅され、悲運のスピノーラはアムステルダムに幽閉される。これで選帝侯の仲間入りとほくそ笑んだクリスティアンⅣ世だったが、スペイン軍は休戦期限切れのオランダを放置してまでコローニュ奪回に動き、テルシオ戦術の前に軍を粉砕されたクリスティアンⅣ世軍はほうほうの体でオランダに逃げ込む。スペイン軍はバルテリーナ渓谷も占領し皇帝軍との連絡路を開いた。
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第3ターン、バイエルンは泣く泣く自国を買い戻し、外交フェイズにファルツは5クラウンを支払い皇帝はフリードリヒを解放した。皇帝は帝国議会を開催し、外国軍禁止令を提案。ファルツ(=フランス)は抗議するが、トリール、ブランデンブルクを支配しザクセンを影響下に置く皇帝の3.5票と、自らも影響を受けるもフランスに動かれたくないバイエルン(=スペイン)の0.5票により可決されてしまった。外国軍禁止令によりフランス、スペイン、スウェーデン軍は支配領邦以外に移動すると継承領土と現在支配・影響下にある領邦以外から総スカンを喰らってしまう。とはいえスウェーデンに関しては、ポーランドを征服せねば神聖ローマ帝国に介入出来ない。フランスはこのターンにスウェーデンに対し10クラウンもの資金援助を行ったが、次ターン以降も援助を継続する代わりに禁止令破りの実行を約束させた。
だがフランスは最初の順番となり開戦は延期。代わってマウリッツ総督率いるオランダ軍が、クリスティアンⅣ世軍とともにアルトアに侵攻した。スペイン・テルシオ戦術対オランダ三兵戦術はオランダ軍に軍配が上がり、敗れたスペイン軍はルクセンブルクに逃げ込むがオランダ軍の追撃を受け、さらにコローニュへと退却した。
一方フランスの金でポメラニアに再建されたグスタフ・アドルフのスウェーデン軍だったが、ポーランド軍の突入を受け、これを撃退しポーランド征服に成功するも、守備部隊分派による戦力分散を見た皇帝軍がポズナニと大ポーランドの守備部隊に襲いかかり、これを撃滅してしまった。スウェーデン軍来援はいつになるやら。

第4ターン、なんとまた外国軍禁止令が可決された。またも動けぬフランス、スペイン。スウェーデンは当然無視。上ボヘミアのファルツ軍は地の利があるため動けず、またしても主役となったオランダ・デンマーク軍がコローニュのスペイン軍を壊滅させる。逃げ場のないピッコロミーニは捕虜となりスピノーラと共にアムステルダム虜囚。オランダ軍は自国隣接エリアまでしか進めないので、クリスティアンⅣ世は単独でトリール大司教領を占領。

第5ターン、イベントでバイエルンのポッペンハイムが死亡。ファルツが選帝侯領を4つ持ったため皇帝は議会を開かず、やっとフランス・スペインが自由に動けるようになった。東プロイセンに籠もり戦力回復に専念していたグスタフ・アドルフだったが、ようやく軍の再建がなり、ポメラニアにいた御曹司フェルディナントⅢ世率いる皇帝軍に襲いかかった。スウェーデンの新戦術の前に皇帝軍は全滅。さらにあろうことかフェルディナントⅢ世が戦死してしまった。次期皇帝はこの時点(1627~28年)で14歳の弟レオポルトか?
まあ、ゲーム的には意味ないけれども。ついに参戦したフランスは、外交でトルコのスルタンと手を結び、軍をマインツ、さらにヴュルツブルグへと進める。
スイス傭兵隊はサヴォイを占領し、スペイン軍のネーデルラント侵攻を阻止する構え。
フランス軍の目的はファルツ軍と合流して皇帝軍と決戦を行いこれを撃破すること。
スペイン軍主力は壊滅し、バイエルンは本国喪失の痛手が癒えず、同盟国スウェーデンは戦力を回復して皇帝軍を背後から脅かしている。この状況であれば、ライン川どころかドナウ川をフランス国境にすることさえ夢ではない。ルイⅩⅢ世は神聖ローマ帝国皇帝の冠を戴く己の姿すら空想していた。
グスタフ・アドルフのスウェーデン軍はブランデンブルクを征服したが、ファルツ、フランスの期待に反しシュレジェンへと進む。
バイエルンはマインツを奪いフランス軍の後方を攪乱。
フランスは小うるさいバイエルンの動きに次ターンに完全に壊滅させる事を決意。次ターン、空前絶後の大災厄に見舞われるとは夢にも思わぬまま…。

スウェーデン、フランスの挟撃を受けつつある皇帝軍は、手薄なブランデンブルクを奪取。返す刀でついにドナウ川を渡り上ボヘミアへと侵攻して来た。
兵力は皇帝軍が5割増しだったが、渡河したところにクリスティアン、マンスフェルトの猛烈な先制攻撃を受け、反撃もふるわなかったためフランス軍来寇に備え退却した。
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第6ターン、ファルツ・フランス軍の作戦計画としては、まずフランス軍がバイエルン軍を叩き、とって返してファルツ軍と合流して下ボヘミアを奪回。本国に別動隊を編成しスイス傭兵と共にミラノを攻略。もはや戦争は終結を迎えるだろう…。
だが、イベントフェイズに出されたダイス目は41、「部隊の反乱」であった。傭兵隊に維持費を払わないと即座に略奪者となるのだが、オーストリア、スペイン、スウェーデン、フランス、ファルツは資金を使い果たしており、部隊のほとんどが略奪者に。もっとも、略奪者も競りの対象となるので、買い戻しは可能なのだが…略奪者に領邦を荒らされたフランス、ファルツの資金がオーストリア、バイエルン、スペイン全てを下回ってしまった…おお、神よ!! 結局、上ボヘミアの元ファルツ軍掠奪者は皇帝が、ヴュルツブルグの元フランス軍掠奪者はスペインが、トリーアの元デンマーク軍掠奪者はバイエルンが配下におさめた。
上ボヘミアの掠奪者は新たに傭兵隊を雇用したファルツ軍が撃退。だがスウェーデン王クリスティアンⅣ世はオランダに逃げようとしてならず、トリーア大司教の司教冠をかぶったまま死亡。フランス軍は親衛騎兵隊が傭兵隊に突撃をかけるも多勢に無勢。たちまち全滅し、オルレアン公、クレキ侯爵、ベルンハルトは枕を並べて討ち死に。
さらに皇帝軍はこの機を逃さず上ボヘミアに再突入。傭兵隊との戦いで消耗していたファルツ軍はこれまた全滅。クリスティアン、マンスフェルト、トゥルン伯もまた戦死。
オランダ軍、スイス傭兵以外のファルツ・フランス軍は見事に壊滅し、ボヘミアは皇帝が、マインツ、下ファルツ、トリーアはバイエルンが奪い、オランダ軍が守るコローニュのみが残った。
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第7ターン、再建ファルツ(?)軍はトリーアを奪回するもバイエルンが再奪回。
フランスはコンデ公の元軍を再建しスペインの北上に備える。
そして第8ターン、外国軍禁止令が…。動きのないまま時間切れ終了となった。
by ysga-blog | 2011-11-05 20:57 | 【中世/近世ヨーロッパ:総合】 | Comments(0)
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