14年ぶりに(AWE)Rossyia 1917プレイ/温泉合宿に向けての事前練習その4

(AWE)Rossyia 1917
(Azure Wish)ロシア1917


第4ターン(1919年2月)終了時の盤面。シベリア方面から主戦場を俯瞰してみた。
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史実では無理なモスクワ突進が祟って、側面を衝かれて壊乱状態に陥ったデニーキン軍だが、ゲームではその愚を繰り返さないように慎重に側面を固めながら北進するデニーキン軍と、遂に南方軍と手を繋いだシベリア軍(隣接できれば政治レベル1上昇)。ちなみに政治レベルはゼロから100まであり、ゼロに達したら赤軍サドンデス勝利、100で白軍サトンデス勝利となる。この段階では55レベルで、まさに伯仲していた。
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デニーキン軍の北進に対処して、赤軍ヴォロシロフ司令部は回れ右してアゾフ海沿いに防衛線を張る。それでもキーロフ司令部による圧迫で、ウクライナ軍がキエフの周辺で篭城状態に陥っている。
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北方戦域の白軍は、赤軍の強烈な反撃を受けて壊乱状態。ここの白軍は慎重さが求められる。
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【Rossyia 1917備忘録】(1998年2月と今回のプレイで受けた印象から)

・赤軍の最大の敵は消耗チェック。消耗チェックを強いられる状況は、司令部の統制外と、司令部の補給切れであり、重要だと思われる戦場には、沢山ユニットを統制下に置けて指揮範囲の広い優秀な司令部を鉄道移動で派遣すべき(フルンゼ、トハ、トロツキーなど)。
・司令部が武装点を2払えば、全ての攻撃時+1、3払えば+2ボーナスが付くことに注意。
・支配している鉄道上に大小問わず友軍支配の都市が2つあれば補給源になる。
・戦闘では打撃力が重要。相手と同数以上あれば打撃戦闘を宣言でき、その場合はかなりの過率で相手を退却に追い込める。ZOCで囲んで打撃攻撃すれば、ほぼ全滅させられる。
・天候判定時、北部天候域はダイス修正+1
・政治レベル34以下なら、赤軍に先制権(最初に司令部を1つ活性化できる権利)。
・司令部も1ステップを持ち、スタック制限の制限内。単独でいると防御力1を持つ。
・消耗チェックで除去されたユニットは補充不可能(永久除去)。
・スタック制限は原則6ステップだが、鉄道上では更に+2ステップ(計8ステップ)できる。
・ZOC離脱の際、打撃力を持つ敵ユニットから離脱する打撃力を持たないユニットは、+2MPではなく、+3MPの消費を強いられる。
・大河川越しにZOCは及ばない。従って限定マストアタックの対象にもならない。
・このゲームにおける強行軍とは、他の司令部への所属変更に近いものがある(MP2倍の強行軍は、いずれかの友軍司令部指揮範囲内で終えなければならないという制限があるため)。
・司令部固有の戦闘ボーナスは、ターンにつき1回だけ使用可。攻撃時は指揮範囲内のいずれかに適用できるが、防御時はそのHQとスタックした味方にしか与えられないのに注意。
・武装点を3支払えば、麾下兵力の25%を突破予備に指定できる。
・指揮統制外のユニットも、大都市か補給源になる港にいれば、消耗判定を免れる。また小都市にいれば、有利な修正が得られる。
・鉄道端マーカは、ターン末に調整する。
・増援がスタツクオーバーする場合は、隣接ヘックスに置ける。しかし指定都市が敵に占領されていたり、敵ZOCにあったりしたら(友軍ユニットが占めていれば登場可)、次のターンに半分(端数切上)だけ、指定都市に最も近い友軍都市に登場させられる。なお、再建した司令部は任意の大都市に登場させられる。
・政治レベルの動向は、小都市の占領やベッサラヴィア支配によっても動くので、チャートをよく確認しておく。
・航空任務は、移動や補給の妨害のみで、直接戦闘に関与することはない。
・戦車の打撃力は平地だと倍(攻撃防御とも)。
・地図外ボックスから他のボックスへは1ターンに1ボックスまでしか進めない。
・マフノ軍は、イベントチットが引かれた際に登場し、引いた側がセットアップの権利を持つ。そして奇数ターンの度に、鞍替えチェックを行う。

(AZW)Rossyia 1917:多人数プレイの手引き
(2000年に出たという第3版ゲームに基づくもの。なお94年の初版とはユニットも含めて別ゲームと言っていいほど変更されているらしい)

●キャンペーンを4人でプレイする場合、以下のルールの使用を強く推奨する。

4人のプレイヤーは、2人の白軍プレイヤーと2人のボルシェビキプレイヤーとに分かれる。

☆誰が勝利者となるか:
各々のプレイヤーは、個々に勝利点(VP)を獲得する。最終的にVPが一点でも多い者が、個人としての勝者となる。「勝利得点」に関してはVP表参照。

☆白軍陣営:
①「コルチャック提督:Koltchak」白軍ナンバー1:
シベリア軍+チェコ軍団+ミラー+ポーランド軍+フィンランド軍+北部の欧米干渉軍+Makhno(白軍によって指揮される時)をコントロールする。

②「デニーキン将軍:Denikine」白軍ナンバー2:
南方軍+ユーディニチ軍+南部の欧米干渉軍+ウクライナ軍+ルーマニア軍+トルコ軍をコントロールする。

☆白軍内の覇権争い:
どの司令部を活性化するか等、意見の相違が生じた場合、ダイスを一つ振って、偶数奇数で決定権が誰にあるか決める。

・偶数ならコルチャック・プレイヤー
・奇数ならデニーキン・プレイヤー

☆1919年9月以降の白軍イベント⑫「統一ロシア暫定政府」が実現すると、この覇権争いは終わる:
それ以降、コルチャック・プレイヤーが、どの司令部を活性化させるべきか等、諸々の判断を下せる。
ただし、オムスクが赤軍に占領されて以降、彼はその権利を失い、以後デニーキン・プレイヤーに決定権が移行する。

★ボルシェビキ陣営:

①「スターリン」ボルシェビキ筆頭:
スターリン、ヴォロシロフ(Worochilov)、ブジョンヌィ(Boudieny)、ジェルジンスキー(Dzerjinski)、フルンゼ、コジニーロフ(Kojnilov)、ジノヴィエフ+Makhno(赤軍指揮時)をコントロールする。

②「トロツキー」ボルシェビキno.2:
トロツキー、トハチェフスキー(Tchoukatchevski)、キーロフ、オルジョゼニーキ(Ordjozenike)、イェゴロフ(Iegorov)、ヴセヴォロド(Wsevolod)、ブリュッハーをコントロールする。

★党中央委員会:

2人の赤軍プレイヤーの内、どちらが決定権を持つかは、政治レベルに依存する。
・政治レベルが35以上(党の危機):トロツキー
・政治レベルが34以下(党は盤石):スターリン

赤軍内で意見の相違が生じた場合は、上記、党中央委員会議長が決定権を握る。例えば補充ポイントの割り振り、増援の登場場所、司令部活性化の順etc…。

■勝利得点の共有:
もしも両者共同の攻撃によってVPを獲得した場合は、2人のプレイヤーが同数のVPを獲得する。

【政治オプション】初版の記載漏れ補完

★赤軍チット⑤チェコ軍団の撤収 Départ Tchèque - 1919年8月から有効。
 政治レベルが80を下回っているなら、チェコ軍団が移動可能となった際、全てのユニット(Bilt第27旅団を除く)を、オムスク地図盤外ボックスの方へ向けて移動させなければならない。
チェコ軍団の撤収は、3ターンかけて行われる。それは、撤収を開始したターンと、それに続く2ターンである。

完全撤収 ― 残存する全てのチェコ軍団ユニットが、Omskボックスに揃ったならゲームから取り去る。
チェコ軍団がOmskボックスから完全撤収する際、ステップを合計して10ステップ未満であれば、10を下回る1ステップ毎に政治レベルが1減る。
なお、ステップロスしたチェコ軍団ユニットは、1ステップを持つとして計算する。

完全撤収が、最初のターンに行われるなら、「完全撤収による社会的衝撃として」政治レベルは1だけ低下する。これが2ターン目なら2減少、3ターン目なら3減少する。
 
もしも3ターン目の終わりになっても、まだ盤上にチェコ軍団ユニットが残っているなら(オムスク・ボックスまで退けなかったなら)、それらを自動的にオムスクへと移して完全撤収を実施する。ただし、盤上からオムスク・ボックスへ強制撤収させたチェコ軍団1ユニット毎に、政治レベルが1ずつ低下する(司令部も1ユニットとしてカウントされる)。

例外:部隊名Biltと第27旅団だけはチェコ軍団とは見なされず、シベリア軍の一員としてゲームに留まる。

★⑥リガ条約 Traité de Riga
赤軍が、ポーランドと戦争状態にあるならば有効。

・戦況の不利を悟ったボルシェビキは、ポーランド側が提示した条件を全て呑んで、講和する。

・もしもポーランド側が、緑の国境線より西に位置する全ての都市を占領しているか、または、これら都市のいずれにも赤軍ユニットがいないならば、この「リガ条約」オプションは1921年5月以前に実施することができない。

・「リガ条約」が締結されると、政治レベルは10下がる(赤軍に有利)。それに加えて、その時点で赤軍が占領しているポーランドの都市1つにつき政治レベルが1ずつ下がる。

・大ポーランドの復活を主張するポーランドの国境は、緑の境界線へと拡大する。

・赤軍は、次のターンの移動で、ポーランド(緑の国境内)から撤退しなければならない。撤退できなかった赤軍ユニットは、投降/亡命したとして永久除去される)。

★⑦叛乱Mutins

ボルシェビキはダイスを振る:結果は、黒海戦域(西部マップ南部天候域内)で強制的に消耗表判定を行わなければならない欧米介入軍のユニット数を示す。
また、その結果に関わらず政治レベルが1下がる。

[1-3] 3ユニット;
[4]  4ユニット;
[5]  5ユニット;
[6]  6ユニット。
by ysga-blog | 2012-05-27 20:26 | (AWE)Rossyia 1917対戦記 | Comments(0)
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