(GJ誌)激闘!バルバロッサ三部作、シリーズ連結テストプレイ5人戦)6/21 YSGA第300回定例会の様子その2

(GJ誌)激闘バルバロッサ電撃戦
三部作キャンペーン・テストプレイ
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ソ連軍南方担当さんの対戦後コメント:参加人数はドイツ軍3名にソ連軍2名。

現行の連結ルールだと、1つのカップに両軍すべてのチットを入れて、引かれたチットから順番に行動するシステムなので、その間他のプレイヤーは何もすることがありません。時間を浪費するだけなので、ハウスルールを設けてプレイすることになりました

① プレイヤーごとにカップを用意し、担当する戦域のチットを所定の枚数自らのカップに入れる(基本ドイツ各5枚、ソ連各8枚)。
② 「独軍」「赤軍」と書かれたカードを所定のチット枚数と同数分用意し、「STAVKA」「OKH」「補給」カードを加えて無作為に引く。
③ 引かれたカードの陣営が各自カップからチットを引き、活性化する。「STAVKA」と「OKH」はダイスの出目分のユニットを補給下であれば指揮範囲に関係なく活性化可能。「補給」は補給判定。
④ 全てのカードが引かれ、解決された時点でターン終了。

気になる割り込みチットは北方軍集団に「マンシュタイン」、中央軍集団に「グデーリアン」があり、それぞれ4Pz、2Pzを活性化できますが、南方軍集団には割り込みチットがありません。
また、ドイツ軍とルーマニア軍は相互に活性化不可能で、一切協同できません。第4ターンから両軍増援がありますが、ステップロスしたユニットはゲーム中回復しません。

ソ連軍南方を担当する私は激マンシステムをプレイするのは今回が初めてでした。まずはキエフ周辺と予備の機械化軍団を活性化し、恐る恐る前線に送り込みます。ドイツ軍は第3ターンまで補給判定を免除されるのですが、鉄道線を確保できないと補給が届かずロシア奥地への侵攻はできません。従ってドイツ軍主力の侵攻ルートは鉄道線に沿うかたちになります。ドイツ装甲集団の攻撃は強烈で、ソ連軍の戦線は簡単に破られ浸透されるのですが、迂闊に戦闘後前進しすぎてHQの指揮範囲から逸脱するユニットが出てしまいます。「戦闘後前進しない勇気が必要」との指摘がありました。

ソ連軍の基本的なスタンスはHQ以外とはスタックせず、浸透されないように縦深配置をとることですが、第4ターンまで増援がないので味方が包囲除去されるペースに戦線修復が追い付きません。特に中央軍集団戦区はお決まりの殲滅が繰り返され、できることと言えば生き残りの部隊で道路や鉄道を妨害することくらいです。

ルーマニア戦区だけはソ連軍の守備が成功しました。何か所かドイツ軍に浸透されては機械化部隊で反撃して押し返す・・・。おしくらまんじゅうのような展開になりました。

第4ターンに大量26ユニットの増援を得て、ソ連軍はオルシャ~モギレフ~ボブルイスク間のドニエプル川沿いに戦線を設け、中央軍集団を迎え撃ちます。南部ではHQを集中させた連続攻撃でドイツ装甲師団を2個ステップロスさせるのに成功しますが、その分戦線に穴が開き、次のターンそこから浸透され、いよいよ潰走が始まりそうな気配です。健闘が続いたルーマニア戦区も包囲されぬよう少しずつ戦線を下げ始めます。

11:00頃から始めて19:30頃に終了。第5ターンまで進みました。2日間あれば最終第9ターンまでプレイできます。
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感想はというと、個人的には「War in the East」に近い感触を持ちました。あのゲームをチット引きにするとこうなるのかなという感じです。ユニットの規模、弱ZOC、ドイツ軍の補給が鉄道からしか引けない点などの共通項があります。レニングラードが難攻不落である点を別とすれば、展開の仕方も似ているような気がします。

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ソ連軍南方はプレイしてみて意外に楽しかったです。機械化部隊の予備が豊富で退却型のCRT、味方ユニットがEZOCを打ち消すことができない点などから、浸透してきた装甲師団に反撃を繰り返すことが可能です。上手な人がやればソ連軍による華麗なるバックハンドブローをドイツ軍にお見舞いするのも夢ではないと思いました。今回密かに狙ってみたのですが、腕が追い付かず、序盤にユニットを無駄に失いすぎてうまく行きませんでした。失敗すると戦線が崩壊するリスクもあります。

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装甲集団をすべて中央に集めて車懸りで攻めればドイツ軍必勝ではないかという意見もあるようですが、ドイツ軍が勝つためには北はレニングラードから南はオデッサ、ドニエプロペトロフスクまで万遍なく制圧する必要があり、車懸りを実行した場合、全体としては効率が悪くなる気がします(ミンスク、スモレンスク、ヴィヤジマ、ルジェフまでは確実で、一部南方旋回してキエフ、ブリヤンスクまでは進むでしょう)。このゲームにはモスクワは登場しません。
司令部どうしの活性化ができない以上、台風の目としては無敵ですが、その進行速度は決して速くはないと思います。
第4ターンから登場する大量の赤軍増援をぶつけられると、その包囲と除去だけで貴重な時間を費やしてしまうのではないでしょうか。
車懸りは確かに面白い試みだと思いますが、実践する場合はドイツ軍を1人でプレイする必要があるでしょう。北と南の担当者は装甲集団を引き抜かれたらすることがなくなります。私が北方軍集団担当なら、こうすれば勝てると言われても4Pzを絶対に渡しません。
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まだテストプレイの段階であり、これからさらにルールの見直しやバランス調整が行われるのでしょう。最終的にどうなるのか楽しみです。

1つだけ苦言を呈すれば、早めに発売しないと3作目を待たずして飽きられてしまうのではないかということです。残り2作は同時発売でも良いのでは?

by ysga-blog | 2014-06-21 21:30 | GJバルバロッサ電撃戦+台風/四部作 | Comments(0)
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