(AH/MMP)ASL:"Lenin's Sons" [J103]と(MMP)ASL:Starter Kit#1シナリオ2「鼠の戦争」

(AH/MMP)ASL:"Lenin's Sons" [J103]
モスクワ前面ボロジノ近郊、YUDINKIの戦い 1941年10月14日
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flacoさんの対戦後コメント:最初、ASL[4] THE COMMISSAR’S HOUSEをプレイしようとしたのですが、地下道移動にブービートラップ、瓦礫ルールなど未知のルールがいくつもSSR(シナリオ特別ルール)にあり、嫌な予感がして断念。これなら良さそうと選んだのがこのシナリオでした。

 1941年10月14日、タイフーン作戦下におけるモジャイスク防衛線での激闘を扱っています。ドイツ軍はSSライヒ師団デア・フューラー戦隊。ソ連軍はレーニン士官学校の候補生達からなる第2大隊。エリート兵同士の戦いです。シナリオの長さは6.5ターンでドイツ軍先攻。地図盤東側の10戸ある建物のうち、8戸を確保すればドイツ軍の勝利。ただし、16CVP(8個分隊相当)を損失した時点でドイツ軍は敗北します。
▼戦闘の舞台となったYudinkiをGMT Roads to Moscow のマップで調べてみました。ミンスク=モスクワ街道上で激闘が繰り広げられたアルチョムキ(Artemki)のすぐ南です。
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 ドイツ軍は13.5個分隊に指揮官が4人。支援火器はMMG×1、LMG×3、FT(火炎放射器)×1、DC(爆薬)×2。
ソ連軍は7個分隊にHS(半個分隊)が2個、操作班が1個。指揮官が10-0コミッサールを入れて3名にヒーローが1人います。支援火器はHMG×1、MMG×1、LMG×2、DC×2、MTR(50mm軽迫撃砲)×1、隠蔽マーカー×9。

 SSR(シナリオ特別ルール)により、両軍とも一部の分隊が突撃工兵に指定され、建物は全て木造扱いとなります。ソ連軍は1個分隊相当に指揮官と支援火器を付随させてHIP(初期隠匿配置)が可能です。

 ダイスで陣営を決め、私はドイツ軍を担当しました。
地図盤北側の森林地帯を主攻とし、MMG付の若干の部隊で南側の2階建建造物付近に陣取り、側面を支援。隙あらば開豁地を走って生垣に取り付くという大雑把な方針を立ててスタートしました。
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[第1ターン~第3ターン]
 森林地帯の道路を斥候のHSが先導し、続いて本隊が走ります。U8の建物は無人でした。撃ってこなかった「?」スタックも前進射撃でダミーと判明。
 敵は時間を稼いできます(写真左)。煙幕を焚くのに失敗して強引に前進したスタックがひっくり返る失態はありましたが、SS兵の高い士気によりすぐに回復。敵のHMGが故障した隙に第3ターンには目標の村の外縁まで進出します。
 森林内では1か所で白兵戦が数ターンに渡り決着がつかず、ユニットの少ないソ連軍にとっては痛手となります。
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[第4ターン~第6ターン]
 HIPの存在を忘れ、盤面に残っているソ連軍ユニットが少ないことに気を良くしたドイツ軍は、一気に村を制圧せんと村の建物に殺到します。K5の建物を占領しますが、この戦闘でFTが燃料切れ。ここで流れが変わります。
 10-0コミッサールが突如出現し、爆薬を抱えてドイツ軍スタックに突撃してきます。火力を使い切って辛うじてPINにさせ安堵しますが、他のソ連兵による白兵戦に巻き込まれ、1スタックが混戦。足止めを食います。
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 続いてドイツ軍ターンにJ5建物からK5の建物に爆薬が投げ込まれ、30火力に屈したK5のドイツ兵は全員混乱。一方、投げ込んだJ5のソ連兵は1個HSが爆発によるMCに成功し、J5で生き残ります。
 このままではK5のスタック丸ごと捕虜になる(注記:対戦後に気がついたのですがSS兵はソ連軍には降伏しないので捕虜にならず、潰走不能の場合は除去となります)と、慌てて他のユニットがこのHSに前進射撃を浴びせ、何とか混乱させることに成功。逆転を狙ったソ連軍の反攻も頓挫します。
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 その後はドイツ軍による掃討戦となり、第6ターンでソ連軍プレイヤーの投了となりました。
 ビギナー同士の対戦ゆえ、振り返れば相変わらずルールの適用漏れや間違いがいくつかありました。知らないことについてはその場でルールブックを確認すればほぼ問題がないのですが、間違えて覚えてしまったルールや中途半端にしか把握できていないルールなどでこのような問題が起きやすいようです。また、ルールを一方のプレイヤーだけが知っていて、もう一方のプレイヤーが知らない場合などでも同様です。
 ゲームに精通したベテランの方にしばらく相手をしてもらうのが最も良い方法なのでしょうが、なかなか機会に恵まれません。武者修行に出て揉まれてみるのも良い経験になるかなと考えている今日この頃です。

 さて、対戦とシナリオの感想です。
 SS兵の回復力(士気の高さ)はドイツ軍をプレイしていてさえ恐ろしく感じる程で、ソ連軍にとってはまさに驚異です。序盤、MMGスタックに9-2指揮官を付けて南の2階建て建物に上げておき、-1修正の射撃をする方が効果的だったかもしれません。南の開豁地を敵に火制されないために必要となります。HIPが未確認のまま開豁地を横断したのは迂闊でした。今回は撃たれませんでしたが、ベテランなら確実に機関銃を隠していると思います。HIPは初めての経験でしたが、DCの投げ込み共々いろいろ勉強させてもらいました。

ソ連軍は分隊が7個しかなく、守るべき10戸の建物すべてに分隊を配置できません。北の森林で戦闘して2~3個分隊を失えば、村の守備が大変難しくなります。ドイツ軍が森林を抜けるのには約3ターン必要とします。この間敵を引きつけるだけ引きつけ、残り4ターンを全軍で村を守りきるのが妥当な作戦かなと思います。南の開豁地だけは迫撃砲も動員して火制しておくのが得策と思います。HIPと組み合わせたDCの投げ込み、コミッサールやヒーロー、迫撃砲の有効活用等、劣勢ではあってもソ連軍を担当した方が得るものが大きいシナリオではないかという感想を持ちました。
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(MMP)ASL:Starter Kit#1
"War of the Rats" [S2]
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  • 場所:STALINGRAD, RUSSIA
  • 日付:26 Sep 1942
  • 概要:1942年の夏の間、ドイツ軍はそれらしい抵抗を受けることも無くロシアのステップを超えて前進した。ドン河より西のロシア軍抵抗勢力の壊滅をみて、ヒトラーはB軍集団にスターリングラード占領を命令する。ドイツ軍の伝統的な戦術――電撃的突進と包囲――を駆使し、ロシア軍はそれに対して敢無く撤退する。 第6軍指揮官パウルスは、スターリングラードを速やかに占領するため装甲部隊の鋭鋒を市の郊外へ派遣した。しかし、ロシア軍は塹壕を掘ってあらゆる建物から戦いを仕掛けてきた。こうしてドイツ軍の戦術は市内では失敗に帰する。最初の鋭鋒はその鋭さを失って、ドイツ軍はさらに多くの部隊を投入するが、まもなくこの戦いが今までの戦いとは全く違うことに気付いた。都市の領域で機動戦はままならず、歩兵部隊が敵と混在してブロック単位で戦うなか、砲兵・空軍・装甲部隊といったドイツ軍の優位が失われてしまった。これは「Ratterkrieg」(鼠たちの戦争)であった。

by ysga-blog | 2015-05-09 01:01 | ASLコンコマコンフリ三大戦術 | Comments(0)
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