YSGA「東部戦線」連続例会2016の様子その16 初日は3人でASLシナリオJ171「Whom Gods Destroy(神はいずれを誅するか)」1944年8月14日ギリシャにて

(AH/MMP)ASL
[J171] Whom Gods Destroy
(神はいずれを滅するか)
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 初日3人で、ASLジャーナル最新11号掲載の3人専用シナリオJ171Whom Gods Destroy(神はいずれを誅するか)」(EDES vs German vs ELAS, )
  *This is a 3-player scenario(14 August 1944ギリシャでSS警察師団vs.赤匪vs.レジスタンスのみつどもえ)をプレイ。
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SS「警察」師団をflacoさん、レジスタンスを寸借組副長、パルチザンを酒さんで
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flacoさんの対戦後コメント:シナリオはJ171 WHOM GODS DESTROY.
1944年8月のギリシャを舞台にしてSS第4「警察」装甲擲弾兵師団ギリシャ民族独立派陣営(以下EDES、およびギリシャ共産主義陣営(以下ELASによる三つ巴の争いをテーマにしています。

 完全な3人用シナリオで、回復フェイズから白兵戦フェイズまでをEDES、SS、ELASの順番で進めて1ターンが終了するというもの。
 防御射撃や臨機射撃などもこの順番で行います。三つ巴の白兵戦が発生した場合はどうする?といった疑問はそうなった時に考えようというスタンスでとりあえず始めてみます。くじ引きの結果、私はSS担当となりました。

 3つの陣営がおのおの盤端から進入します。
 地図盤2aのへクスH7から3へクス以内のエリア(集落)に混乱していない分隊を多く保持している陣営が勝利します。
ただし、その数は他の2陣営より多いことが条件となります。この条件が満たされない場合は最も多く敵に損害を与えた陣営が勝利します。
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 EDESが路上を走らず、慎重に盤内へ進入してゲームが始まります。
 迫撃砲やHMGを持った分隊が△491の丘に陣取りますが、オリーブ園が邪魔して目標の集落にはLOSが通りません。
 東の△523の丘に照準を合わせてELASを狙いますが、すぐに「いまお互いに撃ち合っている場合じゃない。 SSを狙わないと」と申し合わせて休戦協定。
 まずSSを倒してからということで、予想通り2対1に分かれての戦いとなります。
 プレイヤー間の協定はシナリオでも認められており、第1ターンで集落に到達できる陣営はSSだけなので、集落を守るSSとそこへ攻め込むEDESELASという構図が必然的に成立します。

 SSの主力は南の道路から全速力で集落に駆け寄り建物に散開。
東の丘に殺到するELASに備えます。
 SS戦車2両がEDESを牽制するために西側から進入しますが、地形に対する見通しが甘く、ハッチを閉じて進んだこともあり、味方の支援がない中途半端な位置での布陣。
 対戦車ライフルを持った2つの半個分隊に付け狙われ慌ててバックで後退する始末。
 AFVはVPで2個分隊相当の価値があるため、破壊されないことを優先して以後迷走することになります。
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 ELASは東の丘に主力を集結させつつ、EDESと連携して集落の包囲を狙い分遣隊を丘に沿って南側に回します。
 次のターンから10-2指揮官率いるHMGスタックが東の丘の頂から集落の建物に射撃を始め、軽迫撃砲は林に陣取るSS歩兵に照準を合わせます。
 東と南の丘のELASに対処するためにSS陣営は戦車を集落の西側に後退させ、それぞれの丘に射撃をして牽制します。

第3ターン
 EDESが慎重な歩みで兵力を集結させているのを横目にELASが丘から集落へ突撃します。
隠蔽を解いたSS兵による残留火力と火線が集落前面を埋め尽くし、次々とELAS兵が混乱。半個分隊1ユニットのみが辛うじて建物に隣接しますが、これもPINとなり、その後の射撃で除去されてしまいます。
 ELASによる最初の突撃は完全な失敗となり、これでELASは苦しくなっただろうとSS陣営の私は早合点してしまいます。
 しかし、実際は隠蔽を失い南の丘からのLOSで新たな隠蔽を獲得できないSS陣営の方が苦戦を強いられることになります。
 EDES陣営のキラースタックの射撃で林の1スタックが混乱。MCでピンゾロが出てヒーローSSが誕生し、SS1分隊が戦意高揚。
 これでSS陣営として集落は守り切れると過信して強力なEDESスタックを前に退却せずに現状維持を選択します。
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 武装親衛隊の思惑は早くも第4ターンに崩れます。
 EDESの強力な準備射撃により先のヒーローSSと戦意高揚SS分隊が厳しいMCをパスできずにSS分隊は混乱。ヒーローSSは負傷チェックに失敗して死亡。高いモラルをあてにして林に残したのが裏目に出ます。
 他のEDESスタックによる射撃でSS兵が次々損耗。集落唯一の石造建物を守る分隊も防御射撃をかいくぐったEDES兵との白兵戦により除去。
 北側の守備が崩壊し、CVPでもEDESがSSをリード。
へクスH7より3へクス以内に多数の分隊を進めたEDESの圧勝ペースとなります。

 相変わらず2つの敵陣営から射撃を受け続け、消耗著しいSS陣営はすでに敗色濃厚となりますが、CVPでEDESを逆転できる可能性はまだ残されています。
未だ健在の2両のSS戦車が狙いを丘のELASからEDESに変えて主砲を撃ちますが、ここで故障。
自軍ターンにてもう1両が不用意に路上を進んでいたEDES兵をオーバーランするべく足りないMPを補うESB(速度超過)チェックを試みるも失敗。
敵兵を目前にして停止してしまいます。
 やることすべて裏目に出てしまう完全な負けパターンに もはやお手上げ状態。
 集落のSS残存兵も潰走できない状態で 2つの敵陣営から猛射を浴び続けて
損耗→消滅。南側の集落をELAS兵が掌握。
 SS兵が壊滅したことで勝利条件がCVPから分隊数の争いとなり、EDESELASの覇権争いがいよいよ激化します。
 丘のELASスタックにEDESの軽迫撃砲が連射し続けついにピンゾロ(致命的命中)が出ます。これに10-0指揮官を含むスタックがまるまる混乱。
 これでEDES勝利か?という状況をみてSS陣営としては苦しめられたEDESに少しでも損害を与えることに執念を燃やします。
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最終第6ターン。
 回復した戦意高揚SS分隊がEDES陣営に突撃しますがあえなく混乱。主砲の修理に成功した戦車と走行不能の戦車、そしてハーフトラックで何ができるか考えます。
馬鹿なことにHMGを降ろしてしまっているハーフトラックはBUでは射撃すらできません。
△523の丘にまわって潰走不能の状況を狙うにはMPが足りない。
ギリギリまでBUで進み、イチかバチかで顔を出したところを狙い撃ちされRECALL。
走行不能の戦車による射撃は命中せず期待外れ。
主砲を修理した戦車がEDES陣営の占める建物めがけて突進しますが、予想通り街路戦闘で破壊され万事休す。
 戦果はありませんでしたが、EDESの強力な射撃をELASに向けさせないという点では多少の妨害にはなったようです。
 そのELASの最終ターンによる準備射撃でEDESの1スタックが混乱したことで戦況が一変。
 南の丘から待機していたパルチザンの一団が慎重に集落内へ入りゲームは終了。
最終的な勝敗はH7から3へクス以内の分隊数でELASの勝利となりました。
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[感想戦]
 どの陣営にも優秀な指揮官が複数いて、支援火器も強力かつ豊富。戦いの焦点となる集落は木造建物が主で、石造建物はわずかに1か所。

 システム上SSは1ターンに2陣営から計6回は射撃を受ける可能性があり、スカルキングで自軍ターンをしのいでも4回は射撃される可能性があります。
つまり、スカルキングはこのシナリオではあまり効果を見込めないということです。

 くじ引きとは言え、ベテランASLer2人を相手に 最もやりたくなかったSSを担当することになった時点で苦戦を覚悟していましたが、ここまで自軍戦力を削られた経験ははじめてでした。
 悪手を連発したことによる自業自得なので、素直に反省するだけです。
 第1ターンに南の丘をフォローしておかなかったことは大きな失策のひとつと考えています。
ここを早期に奪われてしまうと集落から死角が少なくなり、隠蔽の獲得ができず、潰走も大きく制限されるようになり、大変不利を被ります。
 包囲されないことは基本中の基本。この丘は山頂が林地形のため、迫撃砲の格好の目標となるので守備にAFVを投入したいところですが、今度は林が邪魔をするという なかなか悩ましい地形です。
それでも3方からよりは2方向からの攻勢の方が対処はしやすく 隠蔽のローテーションを組むことができれば、もっと抵抗できたと思います。

 ハーフトラックからHMGを降ろしたのは、単にそれがしたかっただけという つまらない理由からです。一度これをやってみたかった(笑)。
HMGがハーフトラックのMAなので、外した時点で分隊2個分の価値が失われることを後から指摘されます。が、もう遅い。搭乗兵とともに建物に配置しますがEDESの射撃を受け最後まで役に立ちませんでした。
相変わらずAFVの運用が下手すぎて自分で笑ってしまいます。
 最後はいい機会なのでいろいろ普段やらないことを試してみました。
戦車が街路戦闘に生き残ったら建物に突入するつもりでした。

 数の多いELASを警戒するあまり、そちらに戦力を割きすぎたきらいがあります。
第3ターンが勝敗の分かれ目だったと思います。
建物の占領は勝利条件に入らないので、強力な射撃を受けないように少しずつ後退して兵力の温存を心掛けた方が良かったかなと思います。
最終ターンに勝利条件を満たせば良いだけであって、SSが集落を保持し続ける必要は全くありません。
SSが守備側と勝手に考えること自体 頭が固いことなのかもしれません。

 対戦後、勝ったELASプレイヤーから「これドイツきついよ」という言葉が聞けて少しほっとしました。
海外での戦績ではSSが結構勝っているようです。
EDESELASが共闘して拙速ではなくキラースタックをいくつも作ってじっくり攻められると、モラルの高いSSとしても相当苦しい。
 「おそらく第3ターンのときのように突撃しては撃退されの繰り返しだったんじゃない?それじゃダメだと分かったから戦い方を変えた」
 ELAS陣営は途中から無理に突撃せず、回復に専念して、最後に漁夫の利を得られるようにしていたと言います。
今回はその言葉通りの結果となりました。
「第3ターンでELASの勝ちはないと思ったでしょう?うまくはまってくれた」

最後にまくられ一番悔しかったであろうEDESプレイヤーは
ELASをあと1ターン早く撃っておくべきだった」

 どこまで手を握り、どこで裏切るのか?EDESELASの駆け引きもまた難しい。

 3人用シナリオとしてはかなり面白かったです。
全6ターンですが、1ターンに1時間以上費やし、丸1日掛かりのプレイでした。
ターンの感覚がいつもと違い、想像以上に疲れます。写真もかなり撮り損ねました。

 SS陣営を最も経験豊富な方が担当すれば、三つ巴の戦いがより白熱したものになると思います。
まだまだ私には力不足でした。
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▼最終的に生き残っていた三者のユニット
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by ysga-blog | 2016-10-10 20:36 | ASLコンコマコンフリ三大戦術 | Comments(0)
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