(GMT)Barbarossa:Army Group Northシナリオ#3 ルガ防衛線

(GMT)Barbarossa:Army Group North
(GMT)バルバロッサ:北方軍集団シナリオ3
「The Luga Line:ルガ防衛線」


 以下は先日、ティフヴィンでドイツ軍を担当したプレイヤーが、渋々プレイしたティフヴィンが案に相違して面白かった事で、「北方軍集団」が出てすぐにプレイして、戦線が堅すぎて抜けないと悪いイメージを抱いていた「ルガ防衛線」シナリオを、ティフヴィン対戦後、早速帰って再検証ソロプレイした結果の覚え書きとなります。

『テイフヴィンの例もあるので、ルガを少し進めてみました。
ソロプレイなので、あえて史実天候です。
GT24~26が泥濘
GT27~32が乾燥
GT33~34が泥濘
GT35~36が乾燥
GT37~38が泥濘
となっています。』

▼添付写真はGT29ドイツターン終了時で、赤軍は大包囲を避けて逐次撤退を開始しています。(赤線はシナリオ開始時戦線)
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GT24~26はスタラヤ=ルッサ方面(ノヴォゴロド対岸にあるIlmen湖の南岸方面)は方面限定の強制攻撃があり、GT30まで北進不可の特別ルールがあるので、ここだけ活発に動かし、他は増援の投入と線路の延長、解除された予備部隊などの移動以外の移動を両軍ともほとんど行わずに、実質的にGT27から開始しました。
タクテクスに連載されていた山下竜二さんのバルバロッサ戦史記事によると、攻勢は7月下旬に歩兵を待つために停止してから3週間後と書いてありましたが、天候的にもちょうど3週間後(8月13-14日)に開始ということですね。

雰囲気はAGSの定番シナリオの#1ルントシュテット攻勢に似ており、歩兵と当初はある程度潤沢にある移動補給部隊(ただし毎ターン2個なので、あまり使いすぎることはできない)で陣地帯に攻撃をかけることになります。
砲兵がさほど潤沢になく、歩兵も十分とはいえませんが、乾燥ならばドイツ軍のお手の物で、乾燥2ターンで前線の半分はズタズタになり、現在のGT29のドイツ軍ターン終了時にはルガとノヴォゴロド間を装甲2個師団が突破浸透に成功しています。

前線には陣地帯と補給集積があるので、後方を分断されても海岸方面は降伏がないので(沿岸に連絡路があればいい)、粘るとドイツも大変とは思いますが、それでもやはりレニングラード方面が手薄なので、逐次引くしかないようです。

ドイツは鉄道線が3週間の間に延びたのか一般補給は通じているので、スモレンスク戦のようなMSUの一般補給使用をあまり考えなくともよく、その点でも楽です。乾燥になると浸透移動などでヘクス単位の小包囲を受けるのでルガ方面はズタズタになりました。
ただ、早めに道路沿いに前線を見捨てて撤退したので、レニングラードが落ちる感じはしませんが、次のターンに1個装甲+1個自動車化、さらに次にも1個自動車化の増援が入るので、ノボゴロドの保持は絶望的で、あと3ターンの乾燥の間にモスクワ-レニングラード鉄道くらいは遮断は出来そうですね。
ただし、ラドガまで到達できるかは泥濘ターンが続くので微妙で、移動制限が解けたノボゴロド対岸の10個師団ほどが間に合えば史実に近い進出線になるのかもしれません。
ただ、ノブゴロドが陥落するとレニングラードへは一級道路がなく、鉄道輸送ということになりそうです。そうなると、鉄道輸送しきれない部隊はノブゴロドからティフヴィン方面への防衛線にいくことになりそうで、史実の戦線が構築された理由も分かりました。

そういうわけで、私もボリスに謝らなければなりません。ルガは出来損ないではなく、立派にプレイできるシナリオでした。
ただし、ボリスの選んだ開始時期が微妙で、GT24でなくGT27から開始して開始2ターンを乾燥保証にすれば、定番シナリオになっていたと思います。そうなれば、ルントシュテットと同じようなクオリティのシナリオです。

もちろん最初の3ターンを我慢する(またはダイスで乾燥が出るまで待つ)ならばいいのですが、それだと動きがない(実質のところ、泥濘で戦線が構築されているともう動けませんし)ので、申し合わせで、

1.ストラヤ・ルッサ方面以外で前線ユニットは乾燥するまで移動させないストラヤ・ルッサ方面は強制攻撃2個があるので、MSUを使って攻撃していい。

2.増援は移動させてよい。補充ポイントは貯めておく。

3.もちろん鉄道は延ばしてよい(泥濘なのでMAX2ヘクスですが)

4.MSUも移動させてよい

5.予備解除されたユニットも動かさない(乾燥になったら動いてよい)

6.空軍は使わない。乾燥ターンに全部準備を行う。


これくらいでやると、泥濘ターンを1時間以内で終わらせられると思うので、セットアップして最初の3ターンを終わらせ、昼飯食って午後から乾燥ターンを始められると思います。
もちろん両プレイヤーは通常にプレイしていいのですが、泥濘の動きがない部分を考えたりして(多分考えれば微妙に1ヘクス動かした方がいいとかはあるとは思うんですけど)時間かけてせっかくの乾燥ターンの攻勢で時間切れになるより、いいと思います。

天候は、おそらく泥濘3ターン、乾燥3ターン(史実だと5ターン)を固定にして、7ターン目(史実では乾燥)から残りの6ターンを+1修正でダイス振り(史実では乾燥4ターン泥濘4ターン)辺りがいいかもしれません。
または、もうセットアップ表を作り直し(現状のものに追加と一部の変更)GT27開始のシナリオにしてしまうのもありかもしれません。

何にしろ、昔プレイした時も史実天候で3ターン泥濘が続いていやになった記憶がありますが、ティフヴィン同様にやはり肝はその後でしたね。
そういうわけで、AGNの価値が少し上がったんじゃないかと思える2日間でした。
ただし、長考する赤軍には全く向かないシナリオであることは、EFシリーズ共通でしょうね。泥濘でも先に二重戦線構築とか色々やりだしたらきりがなく、おそらく最初の泥濘ターンで夕方でしょう。
by ysga-blog | 2010-12-10 04:34 | (GMT)バルバロッサ:軍集団 | Comments(0)
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