(コマンド・マガジン最新97号)コルスンの戦い
(Chris Harding Sim/CMJ97)Battle for Korsun
▼第3ターン(44年1月28~29日)終了時の西部戦域拡大。
▼第4ターン終了時(1/30~31日)の全景。
▼第4ターン(44年1月30~31日)終了時の西部戦域拡大。
▼第4ターン終了時(1/30~31日)のステブレフからコルスンにかけて拡大。
史実のステブレフ防衛戦を知っていると嬉しかった局地的ゲーム展開の図。
デザイナーズ・ノートでも挙げられていた参考文献、ダグラス・E・ナッシュ著「チェルカッシィ包囲突破戦(上巻)」大日本絵画刊の中で劇的に描写されていた(同書198~200ページの記述)交通の要衝ステブレフが、マップを初見しただけでは「道路も通っていないし、史実みたいに、ここが抜かれれば一気にコルスンまで突入されて独軍は早期に破滅していたという状況にはならないんじゃないか?」という疑念が湧きましたが、実際にプレイすると、周りの地形の険しさに比べて、ここだけ平地で一直線にコルスンへ迫れる回廊となっているのに気が付いて、さすがはデザイナー、ちゃんと考えて作っているね~と感心しきりでした。しかも今回の松谷さんは知らず知らずに、史実でステブレフを守り抜いた第5SS野戦訓練大隊(短砲身4号戦車シルエット・ユニット)を道路移動させてコルスンの直接防衛に就けましたが、移動力的にはちょうどステブレフの町に防衛に入れたという、史実との偶然の一致に、敵であるソ連軍の立場ながら内心痺れてました。ちなみに史実におけるステブレフ防衛線は、44年1月27日夕刻から31日にかけての4日間であり、今回のゲーム展開ともそんなにブレがないのも凄い。まさにヒシュト~リカル!
〈画面を見てもお分かりの通り、次の第5ターンが泥濘でさえなければ、ソ連軍5-8戦車旅団が無人のステブレフを踏破してコルスンに隣接、あわよくばコルスン一撃奪取も夢ではなかった。しかし5ターンの天候は無情にも泥濘〈50%の確率で泥濘〉であり、移動力は一律半減となった〉
▼第4ターン(44年1月30~31日)終了時の東部戦域南部拡大。
▼第5ターン終了時(2/1~2日)の全景。
天候は泥濘であり、両軍とも大きな動きは封じられた。