(Compass最新作)No Peace Without Spain!/スペイン継承戦争のカードドリブン、やったよー その2

(Compass Games)No Peace Without Spain!
ノー・ピース・ウィズアウト・スペイン
スペイン継承戦争のカードドリブン


▼第1ターン(1702年)終了時の盤面。お互い初プレイだし、習うより馴れろで、ざっとルール説明してもらったら、チャートを片手に、ルール巻末掲載の1ターン目リプレイをそのまま盤上でなぞってみました。後でルールを理解してから考えると、あまり巧いプレイ展開ではないような気がします(勿論デザイナーは百も承知でそうしたリプレイにしたのでしょうが)。ちなみに1ターン目に限り手番数がひとつ少ない4ラウンドで、ババリアの離反でウルムが無血開城したり、リェージュ要塞が1弱かったりと、いくつか陰謀ルールがあります。
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▼第2ターン(1703年)終了時の盤面。このゲームのイベントは、ホールドと書かれていなければ、例え自軍に不利なものでも実施を強制されるので、フランスが引いたカードでの判定の結果、ジブラルタルを労せずして占領。とは言え、そこから大枚10勝利得点のマドリードまでの道のりは遠い(進撃は1スペースずつ支配していかなければならず、要塞スペースでなければ1MP追加消費で支配変更、要塞は陥落させないと支配変更できません。そして兵力ユニットのMPは3しかありません。ちなみに領内移動だけなら4MP)
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▼同盟軍(マルボロ・オイゲン公子側)のフルスタック対策用アーミーボックス。戦場の霧ルールはないので、確認し放題です。ちなみに野戦解決は単純に、合計兵力(端数切り上げ)+2人までの指揮官戦闘能力の合計だけ6面体サイコロを振り、原則として5、6の出目で相手に1ヒット。有名指揮官は色分けされていて、その色の国籍兵力を1つも含まないと戦闘能力が1減少します。従ってマルボロの様に2色ある場合、全力を発揮するには英国兵とオランダ兵の参加が必要です。
 なお写真の海賊メタルフィギュアは、フランス帰りのDublinさんに貰ったお土産を単に飾っているだけで、ゲームには入っていません。
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▼フランス(ブルボン)側のフルスタック対策用アーミーボックス。アクションフェイズにやることは極めてシンプル。カードの数字の分だけ、スタックを移動/野戦させるか(原則1スタック、ただし同一スペースにいる2人までの指揮官は別々へ移動できる)、領内移動させるか、海輸するか(常に海没判定アリ。ピンが出ると1ロスするか帰港するか選ぶ)、攻囲戦を実施するか、1兵力補充させるか(1/2兵力面のを1に戻す)、退却して混乱状態にあるユニットを指揮官の統率能力の半分(切り上げ)まで回復させるか、フランスに限り一度奪われた地中海の制海権を争うかの、いずれかを実施していくだけ。従って大抵の場合は移動して野戦(迎撃や戦闘前退却もあり)または攻囲戦をするばかり。こう書くと拍子抜けするような子供だましゲームに思えるが、兵力がカツカツしかないので(資源ポイントがあっても駒の絶対数が少ない)、マルボロゆオイゲン公子の華麗なる機動戦なんて、後方の自領重要スペースが気になってなかなか実行できない。それができるようになった時が、このゲームに慣れた時と言えるでしょう
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▼第3ターン(1704年)終了時の盤面。オイゲンがウィーンに召還されて無名指揮官しかいなくなった北イタリアでも敗戦、マルボロの主力スタックもまさかの攻撃敗退で混乱し、回復を最優先してターンを終えた。そのために計画していたスペインのマドリードをを3方向から攻め上る計画は頓挫の憂き目。でも、まだまだ、これからっしょ、と言ったところで手を止めた。
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 お試しなので丸3ターンやっただけだが、これは気に入りました。チャート(4面)が親切なので、ルール読み返さなくてもだいたい分かるのが嬉しい。(S&T誌)マルボロに触発されてデザインされたと推察されますが、より本質にのみ絞り込んであるのが、このプレイしやすさを生んだと思われ。スペイン継承戦争への取っ掛かりには最適のゲームではないでしょうか。
 ちなみにマルボロは肝心の大会戦で6D12して命中の出目5、6が2個しか出ずに敗退(守るフランス側は8個振って4命中)。せっかく落としたスペイン領ネーデルランドの沿岸要塞オステンド(穀倉地帯で蔵入地)をフランスに奪回される羽目に。やはりマルボロとオイゲン公子とのスタックが肝要だったか。とは言え、このターンの敵イベントでオイゲン公子はウィーンに召還されて戦線に不参加だったのだが。
by ysga-blog | 2011-08-27 19:05 | 【中世/近世ヨーロッパ:総合】 | Comments(0)
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