(GMT)ヒア・アイ・スタンド
Here I Stand アイルランドに侵攻するもフランスのカード介入で手間取り第2ターンに征服、ヘンリー8世が離婚の請願を行ったところで、なんと第2ターンにして教皇が新教指導者を焼きジェノヴァを味方に付けて、勝利してしまった。 仕切直しで今度はフランス。アイルランドにカード介入したり探検や植民を行い、第2ターンに「軍事力への脅威」カードが来たのでハプスブルクのアルバ公をパージし、対ハプスブルク戦をと考える。だが1ターン謹慎のみにとどまり開戦は延期。今回も教皇は勝利目前だが新教も巻き返しゲームは続く。 第3ターン、再び「軍事力への脅威」を入手したが、トルコがウィーンに迫る勢いに見えたため、バランスを取ろうかとイブラヒム・パシャをパージし成功。だが他プレイヤーの反応に「やっちまったか?」と冷や汗をかくも後の祭り。トルコ軍は攻勢継続力を失い本国へ引き上げる。 教皇も気になるが新教に任せるしかないと、対ハプスブルク戦に備え兵力を増強する。 第5ターン、イギリスに講和を申し込みハプスブルクに宣戦。モンモランシー元帥はナバラを占領。 ハプスブルクはトルコとの戦いに手一杯と見て、イベリア半島制圧すら夢想したが、やはり甘かった。 第6ターン、カール5世は地中海を横断し一気にナバラ突入。傭兵の寝返りとテルシオ戦術の前にわがスペイン遠征軍は全滅し、モンモランシーは捕虜となった。 来年はハプスブルクとの講和しかなくなったので、イタリア方面進出の布石に政略結婚でジェノヴァを支配下に。 ところが、着々と大聖堂を建設していた教皇が、新教指導者を一気に3人も焼き殺して勝利得点を27に。 新教プレイヤーは挽回を試みるも、神が見捨てたもうたかあまりにもサイの目が悪くジ・エンド。またしても教皇の勝利となった。 今回は私のイブラヒム・パシャ排除が明らかにゲームの方向を左右してしまった(トルコがジリ貧になり海賊行為を行えなかったのが教皇勝利につながった)のは苦い経験でしたが。 ゲームとしては俗界での領土争い、宗教改革、そして新世界探検と色々楽しめますし、各勢力ごとの独自のVP獲得方法がまた雰囲気を醸し出していて良いですね。 イギリス、フランスをプレイ出来たので、次回はトルコで海賊稼業に精を出すのも楽しいかも知れません。 『ヒア・アイ・スタンド』でハプスブルグを初めて担当させてもらいまして、まあ、なんといいますか、お疲れさまでした。 傍目に見ていて、あれだけカードがあるならハプスブルグはやりたい放題だと思っていたのですが、いざやってみると、カードに自分が操られました。手札に裏切りがあって、ランツクネヒトがあって、テルシオ戦術があって、不衛生な屯営とかがあって、ほかにもなんかいろいろあって、使わないと流れてしまうわけです。他の陣営はカードをすべて使ってしまっていて、反撃を気にせず本当にやりたい放題です。頭の中に変な汁がどくどくと流れてきました。 いつもはヘタレなチキンプレイを身上にしているだけに、こうなるともう歯止めがききません。今が人生のクライマックスじゃないかとさえ思いました。女房子供がいても捨ててたんじゃないですかね。この先に破滅があるとしても、もう行くしかないって感じでした。ダークサイドに落ちていくときの昂揚と陶酔を味わえました。そういうゲームはなかなかないと思います。それから、中国大陸の泥沼へ前のめりにはまりこんでいった戦前の軍部の気分が少しわかったような気もしました。彼らも自分の手札を過信しすぎたんですかね。 たしかにトルコの奥深くまで攻めこむことはできました。しかし、それで勝てるわけでもなく、教皇に勝利をさらわれてしまいました。結果的に最後になってしまった(たしか)第4ターンに教皇さんからなにげなく同盟をオファーされて、あの時は「なんでまた」と思いつつ、ハルノートばりに黙殺してしまったのですけど、今にしてみればあれもひとつのサインだったように思います。教皇としてあの時点で勝利が見えてきたので、こちらから攻められないように打診してきたのではないかと。 教皇が先行していたのは衆目の一致するところでして、そこで対応すべきなのはハプスブルグの役目だったと思います。第3ターンと第4ターンの外交フェイズにそれぞれ教皇に宣戦布告すべきか検討はしたのですが、結局、決断を先送りにしてしまい、あの結果を招いてしまいました。結果論ですけど、第4ターンにトルコと講和して教皇に宣戦布告すべきだったでしょうか。 しかし、目をキラキラさせながらぐっと掌を組んで「ボクが間違えていた! ボクたち がすべきだったのは戦うことじゃない、愛し合うことだったんだ!」と言ったところで、トルコが納得するか微妙ですね。だいたい、突出してきたから叩いたわけでなくて、カードを流すのがもったいなくて攻めただけですから、やめるにもやめられませんわな。もう戦略とかなにもなし。なんだか自分で書いていてひどい話だと思います。戦争って、始めるのより終わらせるのが難しいって本当ですね。 教皇とプロテスタントは指導者を焼きあうのが定跡ですけど、昨日はいずれも序盤にやってしまって教皇がそのまま勝ってしまいました。ある程度まで宗教改革が進んで目処が立つまで、プロテスタントは焼きあいに応じない方がいいと思いました。たしかにサイの目でプロテスタントが揮わなかったような気がしますが、あれぐらいはちょくちょくある気がします。その場合にはハプスブルグが介入すべきでしょうか。その場合、海賊行為に対抗するため協力するのが難しくなって、トルコが有利になりそうな気がしますけれども。 ハプスブルグはヨーロッパの旧来の秩序を維持するのが役目というか、恥ずかしいので言いませんでしたけど、ゲームを始める前に私が自分の中でテーマにしていたのが「みんなでニコニコ、明るいヨーロッパ」でした。後になって書いてみても恥ずかしいですけれども。 まあでも、あんまりみんなニコニコはしてませんでしたかね。フランスさんはいろいろ陰で策謀をめぐらしていて、『三銃士』のリシュリュー枢機卿っぽかとですけど。 ニコニコとはなんの関係もないか。 >>大抵の場合、ハプスは立たないとネーデルラントまで手が届かないですけど、その辺、無事だったのでしょうか。 とまぁ、下らないことはさておき。ファンの一人として、興味深く拝見しました。 CDS全般に、カードイベントの活用は非常に重要なポイントと思いますが、ただまぁ、今回は少々やり過ぎだったようですね。ハプスの場合、リソース量が他国が段違いなので、つぎ込めば勝って当然である一方、得られるものは小さく設定されています。 戦勝マーカと保証された和平期間が得られるなら、勝ちつつあるプレイヤーの妨害以外にそれ以上戦争を続ける意味は無い、と私は理解しています。ということもあり、戦争を止めるのも「普通は」それほど難しくなく、必要なのは言い出す勇気(大げさですが)だけかと。その場合、相手が勝ちの目を完全に無くしてしまったかどうか、がポイントなので、やり過ぎないことはとても重要ですね。 ちなみに、裏切りはともかく、不衛生な屯営は相手に持たれなかったことが確認できるだけもハプスにとっては充分に有効なカードですので、使うとしても、相手の攻勢を挫く程度で満足するのが大人のやり方ですね。そう考えると、ランツクネヒトはただの増援カードだし、テルシオも小競り合いの防御に用いる方が有効であることを考え合わせると、カードに操られたというよりは、攻勢にも使えないことはないカード群を手にして、日頃封じ込められていた破壊への欲求が抑えきれなくなった、ということなのでしょう。そんなダークサイドが潜んでいたというのは、正直、衝撃でした。なーんて、冗談です。お許しを。 指導者の焼き合いですが、良く判りませんでした。初っ端に弱っちい指導者の特殊能力を敢えて使用して、わざと単独の弱い的を差し出す、というプレイを交互に行うということでしょうか? そのようなプレイが「定石」として正当化されているというのは、どうかと思いました。 新教と旧教が馴れ合うとはどういうことですか! いくら弱っちいからと言って、同志指導者を陥れて異派へ貢ぐなど、決して許されることではありません!! ということで、基本的には、やらせずに、やる、を追求すべきかと。当然ですね。私は昔も今もこれからも、そのスタイルです。それで勝つのが漢。 あと、「みんなでニコニコ、明るいヨーロッパ」というコンセプトは、とても素晴らしいと思います。私もいつもそのようなプレイを心がけているのですが、心無い中傷に遭うことしばしばだったりします。 愚痴とも言い訳ともつかない文章にお付き合いいただきましてありがとうございます。 未プレイの方に不必要な予断を与えてしまったり、はたまた無駄にハードルをあげてしまったかもしれなくて、反省しています ハプスブルクはWWⅠ前夜とか”エンパイア・オブ・ミドルエイジス”の印象が強く、嫁と姑の板ばさみになる夫とかモンペが山盛りのクラスの学級担任とか気苦労ばかり多いような気がして敬遠していたのですが、意外と好き勝手できたのが驚きでした。もっとも、勝手できるからといって勝てるわけではないというか、そんなことをしていると勝利は遠のくという教訓を得られたわけですけれど。 ”ヒア・アイ・スタンド”で私のようにハプスブルクを敬遠している方がいらっしゃるかもしれませんが、とりあえず一度はお勧めします。なんか違うものが見えてくるかもしれません。 新教と旧教の指導者の焼きあいについては以前のゲームで、「末端では凄惨な殺し合いをしているというのに、すでに上では話し合いがついている出来レースってことですか」 と、あまりゲーム的に有効でない追求をしたところ、「そういうもんでしょ」と素っ気なく返されてぐうの音も出なかったことを昨日のように思い出します。冒険者が世界一周を成功させてしまったせいでミラノを割譲させられたりとか、考えてみるとこのゲームをプレイするたびにトラウマが増えている気がします。焼きあいをやった先日は2回とも教皇が前半で勝ってしまったことや、しなかったからといって特に宗教陣営の勝率が低くないことを考慮すると、少なくとも新教側に応じる意味はなくて、「やらせずに、やる」でいくべきかもしれません。 マルチゲームは日ごろの行いがそのままプレイヤーの風当たりに直結するので、理想を追うのはなかなか難しいですね。次も三十年戦争のゲームをプレイ予定ですので、引き続きみんなが笑って暮らせるヨーロッパを目指して頑張っていきたいと思います。
by ysga-blog
| 2011-10-15 16:17
| 【中世/近世ヨーロッパ:総合】
|
Comments(0)
|
カテゴリ
全体 YSGA例会案内 例会/ゲーム対戦報告 珍しゲーム紹介 何度目だ(GMT)Holland ‘44 【マーケットガーデン作戦:総合】 (HJ)Market Garden作戦記 GJバルバロッサ電撃戦+台風/四部作 (GMT)バルバロッサ:軍集団 (GMT)スタグラ42&キャンスタ 青作戦&スターリングラード総合 【その他;独ソ戦:全般】 幕末・戊辰戦争対戦記 【大東亜"新秩序"戦争:総合】 【現代戦:総合】 【WW2戦略級ヨーロッパ:総合】 【Great War/WWⅠ:総合】 (GMT)1914シリーズ (SPI/HJ)WiE対戦記 (SPI/DG)ドラスタ対戦記 白ロシア:バグラチオン作戦戦記 ロシキャンⅡ(独ソ戦Ⅱ)戦記 (CMJ別冊)大祖国戦争記 ドラバル・ナルヴァ対戦記 パウ6対戦記 Dark Valleyファミリー 【スペイン内戦:総合】 【フレ・イン1812米英戦争:総合】 アメリカ独立戦争:総合 (GMT)ワシントンズ・ウォー戦記 米南北戦争150周年記念 対戦 150周年以後の米南北戦争:総合 (VG)Lee vs Grant対戦記 (G's)CWB:南北戦争旅団級 チットプルアクション米南北戦争 ASLコンコマコンフリ三大戦術 (GMT)ドーントレス作戦 推せる! 【その他戦術級ゲーム:総合】 【アルンヘムシステム系〔広義】 (FFG)指輪戦争:作戦/戦略級 (SPI/CM81)パットン第3軍対戦記 (SPI/CM133)グレネード作戦戦記 (SPI)タイフーン作戦 対戦記 CMJ GJ SA 歴群:モスクワ攻防戦 (HEXASIM) 自由/勝利への道戦記 CM39 ベルリン総進撃 対戦記 (CMJ123)VOB、赤い嵐対戦記 【広義での古代戦ゲーム総合】 【中世/近世ヨーロッパ:総合】 La Bataille対戦記 【その他ナポレオニック総合】 【ノルマンディー戦:総合】 〈GMT〉Normandy44 対戦記 (CM95)June-August44記 (NES)キリグラ・オバロ戦記 ヒトラス(HLG)対戦記 (GMT)アルデンヌ44対戦記 バルジ'81&BW&Trumpets 【その他バルジゲーム:総合】 【その他:WW2西部戦線:総合】 (GMT/CMJ)コカ・キャン対戦記 【砂漠の戦い/北ア・中東戦域】 チュニジア/カセリーヌ激闘譜 クレタ/マルタ島空挺降下戦記 シチリア対戦記 サレルノ・アンツィオ対戦記 (GMT/CMJ60)ウクライナ43戦記 (CMJ誌94号)ビルマ電撃航空戦 (MiH/CMJ#76)ヴェリキエ対戦記 (GDW/CMJ96)ホワイトデス対戦記 コルスン包囲戦(チェルカッシィ (HJ)Bitter End 対戦記 ハンガリー戦役'44-45記 (SPI/SA/CMJ106)コブラ対戦 CMJ17&SCS第48装甲軍団チル河 TDF:たちばなゆう同人ゲーム戦 (HJ/SunS)太平洋艦隊 対戦記 (VG/TT)Fleet series記 【ガレー船から空母まで海戦:総合】 【複葉機からジェット空戦ゲーム:総合】 【Korean War/朝鮮戦争全般】 【SF/ファンタジー全般】 【西方電撃戦'40という幻:総合】 【七年戦争/フレドキアン:総合】 【戦国日本ゲーム:総合】 【積み木ゲーム:総合】 【探検の世界史:総合】 【ロシア内戦:Rossyia総合】 大規模市街戦モノ City at War (GMT)バルベル再評価への道 独ソ戦ソリティアほかソロ専用ゲーム総合 例会場の案内写真 例会場 拾得物 発掘!古き良きYSGA例会写真 建軍の本義 未分類 最新の記事
最新のコメント
検索
タグ
記事ランキング
画像一覧
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... ファン
ブログジャンル
ブログパーツ
|
ファン申請 |
||