テラーに渋い顔をする人に言わせると
「たとえグルっと敵を囲んでも、実際には攻撃が1個師団しかできないので〈他編制との共同攻撃不可〉、フルスタックで強力な地形に立て篭もられると史実以上に粘られる」「補給切れになっても防御側にリスクが少ない」などがあったが、新版では以下のルール変更が加えられた。
6.4 防御側が補給切れ
防御側ユニットが非補給状態の時は、戦闘比が右に1コラムシフト。
10.15 包囲攻撃
都市に対する攻撃では、包囲特典〈右1シフト〉は得られない。
10.27 戦闘規模〈いわゆるマグニチュード〉
攻撃側と防御側の戦力合計(修正後)が51以上の時は、戦闘解決のダイスを2つ振って結果を累積適用する。100戦力超えなら、これがダイス3つ振り。ただし、ゾロ目の場合には、一度のみ適用する。
...こりゃあ、どんな展開に変貌を遂げるのか、プレイしてみにゃ分からんゾと、今回の緊急検証が企画された次第。
▼とりあえずセットアップの最前線拡大写真〈北部と南部〉。ちなみに親切にもマップの初期配置位置には個々の師団マークなどが記載され、眺めても楽しめるマップになっているのが嬉しい。またユニットの上部に配置コードが記載され、その色分けが所属師団などの組織識別用に色分けされているのも合理的。旧版だと兵科マークの中を色分けしていたが、新版のやり方のほうがより見分けやすくなったと、実際にプレイしてみて感じた。
米軍の初期配置は若干の選択肢があるので、南部では基本的に一目散に逃げ出す方向で、最前線の守りは放棄気味。自分から隣接して不利な初手攻撃〈同じデザイナーのダガー・スラスツ(Jコマンド誌98号付)と同じく選択式シークエンスがゲームの特徴で、攻撃→移動の順を選ぶと、攻撃側に自動1シフト有利な特典が付く〉を受けるのを嫌った面もあり。これに対し北部の米軍担当者は真っ向から受けて立つ前進防御策。
▼新版では、ルール巻末に新たにルールサマリーが追加されているのが親切。一応ルール参考の為に載せておきますね。
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▼第1ターン〈44年12/16〉終了時の盤面。ちなみに1ターンに両軍が2度移動戦闘できるので、実際には1ターンといえども午前午後の2ターン分に相当。
※写りが悪くて免御 デジカメを買い換えて高性能になったのはいいが、最適な機能が分からずバラつきあり。マップの上にデスクマットを被せてプレイしているため〈マップ自体は渋いつや消しなので決してテカテカしてるわけではない〉、フラッシュの反射が映りこまないようにフラッシュ量を調整したりするのが裏目にでることもあって...許されよ
猟犬師団〈116装甲師〉の突き上げによって、サン・ヴィット一撃陥落。哀れパイパー、後塵を拝すの図