YSGA第289回定例会の様子その7(WG誌/SA誌「東方への突撃」その②)

(WG誌/SA誌)東方への突撃
Sturm Nach Osten

The Russo-German War,1941-1945
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第4ターン(9月晴天)。レニングラード前面にて要塞化された同方面軍に対して北方軍集団がいよいよ総攻撃を実施するも(オッズ2:1損害度外視+死守)、ダイスは無情にも「6」(2X)。北方軍集団消滅の事態に呆然とする枢軸軍。それでもキエフを陥落させ、モスクワ占領に望みをつなぐ枢軸軍に対して、ソ連軍も僅かな補充部隊をばら撒くのが精一杯の状態でした。
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第5ターン(10月)こそ晴れたものの以降11月12月の天候が降雪となり、南方軍集団の攻勢は「襲撃の脅威」で補給線を妨害し続けていたオデッサを占領して実質終了。モスクワ周辺での中央軍集団の戦闘ではまたもや「TX」が出て半壊状態となり(隣でプレイしていた庭漁師さんの「テレビ東京出ました」コメントには笑えました)、攻勢は完全に頓挫。第7ターン(12月)に残存部隊と再建した部隊でレニングラードをかろうじて占領してサドンデス負けこそ回避したものの、ユニット数が二桁を割るまでに減少しており、事実上枢軸軍敗北として第1戦目は終了しました。
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第2戦目は陣営を入れ替えての対戦となりました。
私は枢軸軍で以前に対戦した時の初期配置を使い、同じ戦い方を試みました。ひとつだけ変えたのは、ソ連軍をプレイした経験から、幾つかのソ連軍ユニットにあえて逃げ道を与えてみたことです。
枢軸軍は順調に包囲殲滅を繰り返し、第2ターン終了時点では圧勝に近い戦況でしたが、第3ターン、キエフ攻略戦(3:1損害度外視+死守)で「テレビ東京」爆弾が炸裂(ダイス6=TX)。南方軍集団の大半が消滅し、戦局が暗転しました。
その後、枢軸軍は北方軍集団でレニングラード、中央軍集団でヴォロネジ、南方軍集団残存部隊と再建部隊でキエフの占領を画策し、強引にサドンデス勝利を目指して進撃。最終的には目標を達成して枢軸軍が勝利しました。
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2戦してもまだ時間があるので、今度はシナリオ5「独中央軍集団の崩壊」をプレイ。私は枢軸軍を担当しました。ソ連軍のスチームローラーの前になす術なしかと思っていたら、枢軸軍も歩兵軍団なら毎ターン2個補充可能なので、そこそこ抵抗できる事に気付く。結局、最後はベルリンまで押し切られましたが、ソ連軍の損害も甚大で(数十ユニットが飛びました)、まさしく紙一重の勝利でした。本誌で強調されている「攻勢側の心理的重圧」とはこの事かと実感できた一戦でした(私は枢軸軍でしたが)。
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このゲームを今回の対戦を含めて5回ほどプレイしました。その上での感想を述べると、まず1941年のソ連軍は泣けてくる程苦しいが、決して「必敗」ではないということです。ユニットが飛び過ぎる点については確かに達観する必要があります。あり得ないと拒絶するか、そういうものと割り切るかで、見えてくるものが変わってくると思います。そして、何より短時間でゲームがサクサク進行するのが、最大の魅力と言えるでしょう。慣れれば1日で1945年まで進みます。
手軽な独ソ戦キャンペーンゲームとして、死蔵させるにはもったいないアイテムです。

by ysga-blog | 2013-07-13 20:48 | 【その他;独ソ戦:全般】 | Comments(4)
Commented by もっちひ at 2013-07-15 14:43 x
攻守を変えての第2戦。
11月、キエフ攻囲の敵南方軍集団主力がサイの目6で吹き飛ぶも、12には陥落。同時に北ではレニングラードが、中央ではモスクワを迂回した部隊にヴォロネジが占領されサドンデス負け。
Commented by もっちひ at 2013-07-15 14:49 x
一度は勝ちたいとバグラチオン作戦シナリオでソ連軍。
さすがのスチームローラーによりドイツ軍は北西へと追いやられてゆく。
必勝を確信した45年2月、ウィーン攻囲軍、プラハ攻囲軍、フランクフルト・アン・デア・オーデル攻囲軍の攻撃が…すべてサイの目6!!
合計30ユニットあまりが吹き飛び、ウィーン再攻撃はもはや不可能となった。
最終ターンの45年3月、プラハは陥落したが、ベルリン攻撃は戦力不足で戦力比2:1のため、サイの目5・6でまさかの敗北となってしまう。
言い知れぬ不安がよぎったが、なんとかベルリン陥落。ほっと胸を撫で下ろすも、思わぬ大損害に手放しでは喜べなかった。

戦訓…6は出すな!
Commented by flaco at 2013-07-18 23:37 x
今回の対戦で、1941年のソ連軍がいかに苦しいかを改めて痛感しました。
そんな中でも幾つか成功したと思われる作戦がありましたので、参考までに記しておきます(日本語版追加選択ルール採用として)。
①第2ターンでのレニングラード方面軍編成。初期配置2-3歩兵+補充2-3歩兵+増援5-3歩兵で編成し、初期配置3-3歩兵とスタックすれば、第3ターンには20戦力の拠点がレニングラード前面へクスに構築できます(補給線の維持が必要)。ジューコフの支援が付けば、最高でも1:1のオッズしか立たなくなります。レニングラード防衛の最も「経済的」な方法かと思いますが、このゲームでは難攻不落へクスは存在しないので、大損害覚悟で攻撃されれば全滅します。また、工場が稼働し、攻囲補給が増加する第5ターン目までは、レニングラード市に方面軍が籠ると戦力を維持できなくなるので要注意。
②1:1または1:2での反撃。包囲下にあるユニットや、後退しても殲滅されるだけのユニットは相打ち狙いで損害度外視攻撃に打って出ると良い。特に単独の装甲軍団が狙い目。但し、多用するとユニットがいなくなり、戦略移動で一気に浸透されてしまうので逆効果。
Commented by flaco at 2013-07-18 23:39 x
③オデッサへの守備隊派遣。「襲撃の脅威」として南方軍集団の補給を妨害でき、足止めも兼ねて第1ターンに2-3歩兵を配置すると効果的。それ以上の戦力を投入すると、他の地域の防衛に支障をきたす。

以上です。ソ連軍の抱える問題点を挙げればキリがないのであえて書きません。
このゲームをプレイしてくれる人があと何人現れるのかわかりませんが、ソ連軍を担当した場合の役には立つことでしょう。
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