YSGA四月例会の様子その11(ASLシナリオ[126] COMMANDO SCHENKE三人戦)

(AH/MMP)ASL
シナリオ126 COMMAND SCHENKE
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flacoさんの対戦後コメント:
 最初にプレイしたのはASL[126] COMMANDO SCHENKE。バルバロッサ作戦開始後間もなくの1941年6月28日、バルト海に面するラトビアの港町リエパヤをめぐる独ソ両軍の攻防がテーマで、おなじみのマップ1を舞台とした市街戦です。
 全6.5ターンでドイツ軍先攻。ターン終了時、へクスX4の石造建造物からソ連軍の混乱していないユニットがいなくなった時点でドイツ軍の勝利です。この建物はシナリオ特別ルールで全区域要塞化建造物に指定されており、TEM+1、爆薬で突破口を開けない限り敵がいるへクスには侵入できません。
 ソ連軍の戦力は1線級分隊×14、指揮官×2、MMG×1、LMG×2、隠蔽マーカー×13。要塞化建造物と豊富な隠蔽マーカーで火力と指揮官の不足を上手く補う必要があります。
 ドイツ軍の戦力は1線級分隊×10、指揮官×4、突撃工兵×5、FT(火炎放射器)×2、DC(爆薬)×4、HMG×1、MMG×1、LMG×2。小ぶりなシナリオとしてはかなり強力です。
 今回私はドイツ軍を担当しました。

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[第1ターン]
ドイツ軍の突撃工兵が街路に煙幕を焚き、HS(半個分隊)が前衛のソ連軍に突入。隠蔽マーカーを次々に剥がして行きます。中央は2か所がダミースタックでした。右翼ではR7の建物にFTを噴射。ソ連軍指揮官が混乱し、MMGが姿を現します。左翼では機関銃スタックがT2建物へ待機射撃。敵1個分隊が混乱しました。前がかりのソ連軍に対してドイツ軍は損害も僅かで、好調な出足となりました。
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[第2ターン]
 R列の道路を横断しなければならないドイツ軍に対して、ソ連軍はR7のMMGとR1の隠蔽スタックが路上を火制しています。HSを突進させてソ連軍の射撃を中央に集め、その隙に右翼の突撃工兵+指揮官がR7を迂回してU8の建物まで進出。混乱したままのソ連軍指揮官を捕虜にします。左翼ではR1の建物に機関銃スタックの一部が突撃。なんとここにも敵の指揮官がおり、白兵戦を挑みますが決着つかずに混戦。このターンでソ連軍は事実上2人の指揮官を失います。

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[第3ターン]
ソ連軍のユニットが勝利条件建物にしか残っておらず、ドイツ軍は突入態勢に入ります。全9へクスからなる要塞化建造物ですが、ソ連軍守備隊はユニットが不足して7へクスまでしか配置できていません。要塞といえども、守備隊不在のへクスに対しては無条件で進入できます。まず左翼では先鋒が敵の射撃を誘い、本命スタックが盤端を迂回しつつ無人の要塞へクスに入り込みます。中央では要塞に隣接する2つの木造建造物を足掛かりに突撃工兵が爆薬を仕掛けますが失敗。続いて10-2指揮官がセットした爆薬が炸裂して突破口が開き、さらにそこへ火炎放射器を噴射します。こんな攻撃に耐えられるはずもなく、ソ連軍守備隊は混乱。要塞の奥に潰走し、2へクス目を確保します。右翼でも火炎放射器が猛威を振るいますが、こちらのソ連軍はなんとか持ちこたえます。ソ連軍も懸命に射撃してきますが、要塞のTEM(地形効果)は進入してきたドイツ軍にも等しく適用されるために、ほとんど効果がありません。最終ターンまでMCに耐え続けることしかすることがなくなります。
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[第4ターン]
 突撃工兵の火炎放射器とFGによる大火力で統制状態の分隊が1個にまで削られた段階でソ連軍プレイヤーがついに投了。ゲーム終了となりました。
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[感想戦]
 自ら所望したシナリオということもあり、事前に検討する時間を確保できたのが大きかったと思います。ダイス目も比較的良好でした。ソ連軍が前進防御してきた場合、勝機ありと踏んでいたので、初期配置を見て意気込みました。

 ソ連軍はバランス良くセットアップする必要があると思います。要塞に6~7個分隊+コミッサール。残りでスタックさせずに前衛と2線を構築。相互支援の観点から完全なダミースタックは不要と考えています。前進防御とは反対に極端に引いて守るのもかえってドイツ軍の前進を促して勢いづけてしまうので得策とは言えないと思います。

 ドイツ軍は出来れば第3ターン、遅くとも第4ターンには要塞内に突入できないと勝利するのはかなり難しくなるでしょう。多くのルールを活用していかに素早く要塞に寄せられるか。ASLビギナーやASL-SKからステップアップしてきた人にとってはかなり「教育的」な好シナリオだと思います。


by ysga-blog | 2015-04-26 20:39 | ASLコンコマコンフリ三大戦術 | Comments(0)
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