Berlin:Red Vengeance
キャンペーンゲームⅢ(1945年4月29日午前)
総統戦死の報に接しながら、虚しく敵拠点に命中した128ミリ盤外砲撃
総統戦死の報を受け、士気崩壊した内務省ビルの独軍
愛しいアーニャ、
ヒトラーが死んだ!
モルトケ橋を渡ってヒムラーズハウスを攻撃していた部隊が、ナチの親玉本人と思しき小男を射殺したという。噂は朝の早いうちに部隊内に広まったが、その後捕虜として捕えたナチどももそう言っていたから、間違いないようだ。
あの品性下劣で破廉恥極まりない極悪人を、生きたままモスクワへ送れなかったのは残念だが、逃げられてしまうよりはずっと良い。
残されたナチどもにも動揺が広がっているようだ。
でもどうしてヒトラーが死んだのに、まだ戦争は終わらないのだろう?
ナチを残らず殺してしまうまで戦争が終わらないのだとすれば、望むところだ。
今朝の戦いはナチ共が呼ぶ「モルゲン・コンツェルト」から始まった。ベルリンのすぐ近くまで進出した我軍のカチューシャ・ロケットが、ヒムラーズハウス周辺に火矢の豪雨を降らせた。ナチは大損害を受けたようだ。これほど心強く、頼もしい光景はなかなか見られない。問題はこのロケットは時々僕たちの頭の上にも降ってくることだ。
カチューシャ斉射と迫撃砲弾の攻撃にまぎれて、我軍の大部隊がヒムラーズハウスへ取り付いたところで、戦闘に巻き込まれたヒトラーが射殺されたらしい。なぜ総統官邸でもなくライヒスタークでもなく、こんなところに奴がいたのかは謎のままだ。ヒムラーやゲッベルスの姿も見えない。
モルトケ橋の橋頭堡が確保できたので、いよいよ僕たちの部隊もクロンプリンツェン橋への突撃を開始することになった。対岸からの反撃は強烈だが、味方の203mm砲が支援してくれる。
渡河に成功すれば、その後はいよいよライヒスタークだ。メイデーまで待たずとも、4月中に戦争は終わるかもしれない。そうすれば僕もようやく故郷に帰れる。君のために綺麗な時計を持って帰るよ、アーニャ。
4月29日
ヴィターリエヴィチ〔AIR〕
〜この手紙(原文はロシア語)は、ドイツ軍守備隊の砲撃により破壊されたシュプレー川北岸の廃墟の中から発見された。
▼終了時に明らかにされたソ連軍編成表▼『ギートレル・カプート(ヒトラー・オワタ)!!』を成し遂げ、ブランデンブルグ門へ向けて戦勝パレードを行うソ連軍戦車フィギュアの列
勝利のモルトケ橋を渡って、ブランデンブルグ門へ