■ソロプレイ進行随時更新■「プレイしない」という選択肢は無いやろ?〔とある古参メンバーからの近況報告3〕シモニッチの新作ゲーム:スターリングラード42

168.png本記事は、O林さんからのソロプレイ報告が入電する度に随時更新している為、前の記載と、どこが追加されたのか分かりにくくなってきましたので、新規に追加された部分は太字ダークグリーン表示といたします。

(GMT)Stalingrad'42
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忘年会には出席できませんが、話のネタは投下します。

シモニッチの新作ゲーム

「プレイしない」という選択肢は無いやろ、というわけで、

万難を排してスターリングラード42のマップを拡げてみました。

年末ジャンボソロ・プレイを計画中。

現在、テーブルの段差問題がありますが、何か足に噛ませて調整の予定。
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▲ 続報:今夜は確実故、次回メールにて「バンザイ(リプレイ)」を送る。
敵は(グムラク)飛行場の側でテニスを行いつつあり。
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▲ 続報:本日第7ターンまで終了。

独軍先鋒部隊がマップA東端に到達。

明日からキャンペーンの本領発揮の見込み。

(GMT)Stalingrad'42 ソロプレイ戦記

【12月某日】

「スタグラ42」のソロプレイを思い立つ。
 
 この時点で対人戦経験なし、ブラウ・シナリオのソロプレイ2回のみ、といった低錬度だったが、冒頭8ターンだけでは到底物足りず、キャンペーン・シナリオへの思いは断ち難かった。

【12月20日】

 キャンペーン・シナリオをソロプレイするにあたっての最大の障害は、日頃ソロプレイに使用しているテーブルでは全てのマップを拡げることができないことにあった。
 しかし、この問題については、チャート類等を置くのに利用しているテーブルを併用することである程度、解決の目処がたった。

 そこで会長宛てに現在「スタグラ42」ソロプレイ準備中との内容のメールを発信。

 小説「レッド・オクトーバーを追え」では亡命を試みるソ連原潜艦長が、自身の決意が揺るがないよう、敢えて上官にメッセージを残すが、私もこれに倣ったのだ。
 この日よりキャンペーン・シナリオのソロプレイの準備が進められた。

【12月21日~】

 部屋の中央に拡張されたテーブルを置き、かつ、その4周をクリヤにするため様々な物品(主に卓上艦隊とその付帯設備だが)が次々と他の部屋に移設される。(これによって隣の部屋の住環境が著しく悪化した。)

 映画「アナと雪の女王」でエルサが“Let It Go”を歌うシーンを思い出す。
 私に氷の城を築く魔力はないが、着々とプレイ環境が整っていく時の気分は、まさにあんな感じだ。
 因みに“let it go”の本来の意味は、「ありのままで」ではなく、「(私の事は)ほっといてくれ」みたいなニュアンスらしい。
 これから部屋に籠ってソロプレイする私にまさに相応しいと言えるだろう。
(巨大なマップに占められたこの部屋も)「少しも狭くないわ!」

【12月23日~】

 会長大本営より着信。
曰く、「年末ジャンボ・ソロプレイ『Stalingrad'42』の進展あったら、随時写真ください。」

 今思えば何気ない日常の私信であったが、ソロプレイの準備が捗らない当時の私は、今や戦闘指揮所となりつつあったこの部屋で、作戦発起を促す督促電と解釈した。

【12月25日】

 当初は、慣らしで数ターンプレイする運用試験を行うつもりであったが、督促電を受けて即プレイ開始に方針を転換した(正直、この環境で長期の日常生活を送るのは厳しい)。
 慌ただしくセットアップを終えると会長大本営宛に打電した。
「今夜は確実故、次回メールにて「バンザイ(リプレイ)」を送る。」

 折り返し会長大本営より激励電が届く。
「貴官が忍苦を重ね難局に堪え 寡兵よく衆敵に対し健闘を続けつつあることは会員賛仰の的にして 赤熱の闘魂に更に拍車し あくまで持久に徹し万策を尽くして例会対戦の時機を待つべし」

▼【12月26日】▼ 未明よりプレイ開始。
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 断続的に第5ターン終了までプレイした。

 この時点ではキャンペーン・シナリオで追加されたユニットは、まだ移動を凍結されているので、実質ブラウ・シナリオをプレイしているのと大差はない。
 ただドン河下流域に手が届きにくいこと(部隊の手当てが出来ないという意味ではなく、物理的に手が届かないという意味)、ドン河屈曲部でAマップ東端にこだわらず部隊を配置できることが少々異なる。
 また、予備軍解放の順番もブラウ・シナリオとは異なり自由だが、よく分からないのでブラウ・シナリオに準じた。
 第62軍は前線への投入も可能だが、前線に投入して早期に壊滅すると何か取り返しがつかなくなりそうだったのでスターリングラード前面のドン河流域に展開させた。
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▲ 第3ターン。ドイツ軍がボロネジの南方でドン河に到達。

 対人戦ならここでボロネジを巡っての駆け引きがあるのだろうが、ソロプレイなので第4装甲軍の南部への転進は決まっている。
 さすがにボロネジ完全スルーはまずいと思うので、ドイツ第2軍司令部とハンガリー軍をボロネジ正面に残置し、ソ連軍も相応の兵力を配置することで手打ちとした。
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▼【12月27日】▼ 
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 第7ターンまでプレイした。
青作戦については疎いのだが、このゲーム、ソ連軍戦車が思いのほか潤沢である。
※ 個人の感想です。ソ連軍戦車戦力の数的優勢を保証するものではありません。
 AUTO DSを食らわないように、日頃プレイし慣れている西側連合軍のノリで歩兵師団に戦車旅団を気前よくバラ撒いていたら、さすがにこの時期になると戦車の損耗が無視できなくなってきた。
 アルデンヌ44(GMT)みたいに戦車ユニットを分割したい衝動に駆られる。
 第7ターン、ドイツ第60(機械化)歩兵師団が戦闘後前進によりAマップ東端に到達した。
 ブラウ・シナリオならソ連軍の即時反撃なのだろうが、キャンペーンなので戦線を後退させて次のターンに備えることとした。

★ほんのちょっと昔、この部屋で
(GMT)Stalingrad'42 ソロプレイ戦記
★ Episode Ⅱ The Rise of Campaign Game

年末年始の長期休暇、YSGA会員のひとりが
    隠れた部屋の一室で「スターリングラード‘42」のソロプレイ
    を開始した。「スターリングラード‘42」の究極シナリオ、キャン
    ペーンゲームは休日を消費しつくす十分な力を持っていた。時間に追わ
   れながら私は入手した和文ルールブックを手にキャンペーン・シナリオの完遂を目指していた。

▼【12月28日】▼

 第8ターンドイツ軍ターンまでプレイした。
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 いよいよキャンペーン・シナリオの本領発揮とばかりに行った第1装甲軍渾身のドン河渡河攻撃(4:1)による突破は、陣地防御したソ連第30Irk師団の英雄的活躍によって阻止された(D1を断固防御でキャンセルし部分的成功に)。
 このターン、隣接戦区の歩兵師団が渡河攻撃に成功したので、ドイツ軍は辛うじて体面を保つことが出来た。

 ここまで読んで、「んんっ?」と思ったあなたは「スタグラ42」に精通している。

 4:1で発生するD1は、勝利得点へクスか防御側が退路を断たれていない限り、「断固防御」を行えない。
 つまり、ルールを間違えてプレイしていたわけだが、この時は劇的な展開(オレンジの戦闘結果による-1修正をエリート修正+1で打ち消してギリギリ堪えた)に酔いしれてその事実に気がつかなかったのだ。
 これに気がついたのはかなり後になってからなので、プレイ自体はこのまま継続している。

 なお、出目によってはこれと同じ結果になったので、取り敢えずそれで自分を納得させている。

 この日、僅か半ターンしかプレイできなかったのは、ドイツ軍の渡河攻撃失敗にショックを受けたからだとか、第9ターン以降のユニットが準備できていなかったからだとか、いろいろと言い訳できるが、最大の理由は(既に察していると思うが)南西方面軍と同じ頭文字を持つ映画を観に行っていたからである。

因みに、ネタにしたかった冒頭字幕部分は初見では到底覚えきれなかったので、エピソード4をベースにしている。

▼【12月29日】▼

第11ターンまでプレイした。
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 この日はまさに“In to the Unknown~♪”であった。

 第9ターンに足を踏み入れた途端、歩兵師団の転出、続く第10ターンには装甲2個師団とGD師団の転出を要求された。
 転出する師団はヒストリカルでなくても良いというので、来たばかりの(そして最弱の)第22装甲師団(1損失)と第13装甲師団(無傷)、これに指定のGD師団(1損失)を退出させる。これではノルマに1足りないので第14装甲師団を損失させる。

 第10ターン、機械化師団2個を引き抜かれ東への衝撃力が減退した第4装甲軍は、苦し紛れに北に進路を転じたところ、あっさりとドン河の渡河に成功した。
 大河川の防御効果(のみ)に頼り過ぎていたソ連軍の薄い戦線は、一度攻撃に成功されると平地で踏ん張りが利かなかったのだ。第11ターンには橋頭堡をさらに拡大した。

 一方、右翼を突破され包囲の危険が迫るロストフ近郊から(移動制限の解除された)守備隊の第9NKVD師団を脱出させる。セコイとも思ったが、ルールによれば全滅した守備隊ユニットは再建できないみたいなので、この日のために再建しておいた第8NKVD師団の皆さんに玉砕の任務を引き継いでもらう。
 第11ターンにドイツ軍のロストフ包囲は完成した。

 会長大本営にこれまでの戦況を報告したところ、折り返しの激励電が届く。

「貴官よりの報に接し 会員一同元気百倍 年末ジャンボ・ソロプレイはいかなる状況においてもこれを絶対貫徹して敵に甚大なる消耗を強要する拠点となし、もって全戦局の快勝に寄与せんことを期す」(下線筆者)

▼【12月30日】▼ 
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 只今、第12ターンのドイツ軍ターン終了。
 延翼競争に負けたソ連軍がドン河のラインを第4装甲軍に突破されました。
おまけに(何鉄道か知らんが)スターリングラードに至る鉄道線をカットされました。
 なんかスターリングラード、めっちゃヤバいんだけど。
 因みに第4装甲軍は史実と異なり第6軍の北側を併進。
(完全に後知恵だが)後の憂いを断つためドン河西岸の拠点を掃討しつつ延翼してい
た。

 第1装甲軍の方はロストフ抜かないと補給線が通じないのね。
ロストフ包囲の後、A軍集団を進撃させようとしてから気がついて愕然とする。
ロストフに2個師団半(つまりフルスタック)立て籠もって消耗チェックにも全成功。
 強襲の見込み立たず。止むを得ずヘクス4238を強襲して補給路を確保したところ。

 あと、今まで頑なに純血主義(ドイツ軍単独で戦線を維持)してきたけど、このターン、遂にイタリア軍が戦線の一部を担う。

 結局、この日は第12ターン終了までプレイした。
 第4装甲軍にマップ北端・スターリングラード間の鉄道線を切断され、ドイツ軍先鋒はスターリングラードから4へクスに迫る。
鉄道を切断されたためスターリングラードには再建ユニットを登場させられなくなった。
 この危機的状況に本日、悲鳴にも似た戦況報告を会長大本営に送信。
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▼【12月31日】▼

除夜の鐘が鳴り響く中、進撃を続けるドイツ軍部隊。

煩悩とやらの数を数えたことは無いが、私のそれは108より絶対に多いだろう。

現在第14ターンドイツ軍ターン終了
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結局、この日は第14ターンのドイツ軍プレイヤーターン終了までプレイした。
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 スターリングラード北部のドン河とヴォルガ河に挟まれた地峡部では第4装甲軍の側面を牽制するスターリングラード方面軍とこれを迎い撃ちつつスターリングラード前面を掃討する第4装甲軍との間で戦闘が激しくなってきた。
 低オッズでも攻撃が成功しやすいのでソ連軍の寄せ集めの反撃でもそれなりの効果がある。ただし、ドイツの機械化部隊は全ステップ戦車を持っているが、ソ連は付属の戦車旅団が頼りの場合が多いので、EXの結果を出すとたちまち戦車の支援を失い、次のターンに手痛い反撃を喰らうことになる。

ソ連軍との消耗戦に競り勝ちつつあった第4装甲軍はスターリングラードまで3へクスの距離に迫るが、さすがに連日の戦闘による消耗は無視できず、その正面で小休止を余儀なくされる。
 今や、あれほど忌み嫌っていたルーマニア軍の来援を渇望する状況に。

 また、第4装甲軍が鉄道線から離れた場所で作戦し、しかも戦場を動き回っていたためトラックマーカーが不足することになった。

 ドン河沿いの独軍陣地はソ連の反攻に備えたというより資源ポイントを捨てるのがもったいなかったからである。

 一方、南部では包囲したもののフルスタック完全戦力の籠城部隊(意気軒昂で消耗チェックをことごとくクリア)を擁するロストフは一部装甲兵力を第6軍に供出したA軍集団にとって手に余る存在だった。
 プレイの関心がスターリングラードに集中したこともあり、A軍集団の作戦は暫くの間、停滞することとなった。

(GMT)Stalingrad'42 ソロプレイ戦記

「この部屋の一番長い日」

▼【1月1日】▼

 令和最初の元旦、第19ターン終了までプレイされたこの日は、激動の一日であった。
 前日から続くスターリングラード前面での第4装甲軍とスターリングラード方面軍との熾烈な応酬は、ピークを迎える。

 第14ターンにスターリングラードから3へクスの位置に進出してきたドイツ第3装甲擲弾兵(ゲーム上の呼称)師団をソ連第23戦車軍団等が攻撃、これを撃退して同地を奪還すると、明けて第15ターン、今度はドイツ軍が第14、16、23装甲師団をもって第23戦車軍団に対して攻撃を敢行した。
 この戦闘でドイツ軍は第23戦車軍団を潰走させただけでなく、背後に控えた第28戦車軍団も一蹴して、装甲2個師団をそのままスターリングラード北部市内への突入させることに成功する。
 この時、ドイツ軍がスターリングラードに突入可能な「前進4」の結果は「6」しかなかっただけに、思わず、「待て! 只今の賽の目っ、只今の賽の目はぁぁぁっ!!」と心の中で叫ぶ。

 前のターン、さすがにスターリングラードを空にするのはマズいとは思ったが、全てを投入せねばオッズが立たなかったので仕方ない。
 スターリングラードは2へクスあるし、史実でも陥落同然だったし・・・。
 サイコロを振り直したい衝動をようやく堪え、プレイを続行する。

 一方、ドイツ軍も千載一遇のチャンスを逃すまいと強引に戦闘後前進してスターリングラードに突入したため、突出部の脆弱な側面をソ連軍に晒していた。
 第15ターン、ソ連軍はこれを南北から挟撃し、スターリングラードに突入したドイツ装甲師団の包囲を図る。
 第4装甲軍最大(暫定)の危機、もしくはスターリングラード方面軍最良(暫定)の時であった。
 この攻撃は2か所ともEXとなり包囲の夢は潰えた
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 第16ターン、半包囲下にあるスターリングラード内の装甲師団と、駆け付けた猟兵師団とが呼応してソ連軍部隊を排除、戦闘後前進を利用して戦線を安定化させる。

 第17ターン、文字通りの激震が!153.png

 ドイツ軍ターンのプレイ中に誤ってコーカサス・マップを載せているテーブルの脚を蹴飛ばしてしまったのだ。149.png

 メインのテーブルに面を合わせるため噛ましていた板が外れてしまいテーブルが傾く。衝撃で盤面が大きく乱れてしまった。

 特にコーカサスの東側マップはひどく、部隊密度が薄く、ユニットが少ないとはいえ、記憶を基に復元するのは極めて困難な状況に・・・。

嗚呼、どうするべきか?143.png

「ソロプレイはいかなる状況においてもこれを絶対貫徹」

 映画「史上最大の作戦」のペガサス・ブリッジでの戦闘シーンのように某会長のメッセージが私の脳内で反芻される。

 しばらく立ち尽くしていたが、デジカメ映像を元に再現を試みることに。

 ありがたい事に第16ターン終了時の映像は鮮明で、スタックの上にある部隊名の判読はおろか、下のユニットがステップロスしているか否かまで判別できた。

 幸いスタックもそれほど崩れておらず、スタックと元のへクスが特定できれば復元は容易であった。ラージユニットの賜物であろう(もっとも、ラージユニットに拘らなければ、フルマップ2枚に収まり、そもそも、こんな惨劇は招かなかったという話もある)。
 コーカサス地方は、小一時間かけて第16ターン終了時の状況を復元し、そこからプレイを継続することが出来た。

 一昔前ならここでプレイ継続を断念していたところだ。
 この一事だけでこのデジカメを購入した元はとったと言えよう。
デジカメに頬ずりしたい心境に(実際、した)。
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 第19ターン、ドイツ軍はこれまでの戦闘でスターリングラードに隣接する3へクスを確保。へクス5523のソ連軍は、スターリングラードの守備隊に死守をさせないために敢えて掃討せず、退路を残している。

 ドイツ第6軍司令部まで鉄道線が延伸し、同市街に対する戦闘に継続的な支援が可能となった。このターン、第6軍はスターリングラードに対して総攻撃を開始した。

 額面2:1、砲兵、航空支援で4:1である。

 立て籠もるソ連軍は完全戦力のエリート歩兵2個師団であった。

 ドイツ軍の賽の目は振るわず(2)、結果は、ただのDR2であったが、なんと断固防御に失敗(賽の目1)して退却、スターリングラードはドイツ軍が覚悟した市街戦になることなくあっさりと陥落した。
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スターリングラード占領さる!の報に戦慄が走る。

 明けましておめでとうございます。
 先程スターリングラードが独軍に完全占領されました。
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▼【1月2日】▼

「南南東に進路を取れ」

第22ターンのドイツ軍ターンまでプレイした。

 シモニッチの一連の近作は、基本システムが同一ながら細部が異なっている。
 このマイナーチェンジは、他作品とのルールの混同を招くので悩ましい一方、テーマとなった戦いの特徴的な雰囲気を醸し出していて妙に嬉しかったりもする。
 今回、その変更点の一つに「断固とした防御」がある。
 従来の「成功」、「失敗」の他に「部分的成功」が付加された。
 都市では市街戦となるこのルール変更は、明らかにスターリングラードを意識したものだろう。
 その市街戦を行うことなくスターリングラードは早期に陥落した。
この日私は、予想外の事態に軽い喪失感を味わっていた。

 だが、スターリングラードで市街戦とならなかった原因が私の不手際と賽の目にあったとしても、(ここでは便宜上、司令部ユニットの存在により第4装甲軍とか第6軍とか呼んでいるが)実質的に2つ装甲軍に南北から挟撃された同市が、今回のプレイで史実より早期に陥落したのは必然だったと言える。

 歴史の後知恵でスターリングラードの早期奪取をあれこれと算段しておきながら、実際にスターリングラードが落ちたら落ちたで今度はスターリングラード・ロスである。
 我ながら、なんと身勝手なことだろう。
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▼【1月3日】▼

 第25ターンまでプレイした。

 後知恵を駆使してスターリングラードを史実より早期に陥落させることが出来たが、その皺寄せはA軍集団が被ることとなった。

 この当時、A軍集団にはドイツの装甲、自動車化各2個師団が与えられていたが、当初の見通しでは…

 投入戦力には上限40の制限があるし、対峙するソ連軍は相対的に弱体だし、仮に毎ターン1ユニットが補充のために離脱したとしても4ユニットあれば衝撃力は維持出来るっしょっ!(毎ターン損害を受けると決まったわけでもないしね)

 甘かった。

 スターリングラード戦区の激戦による損耗は予想以上で、毎ターンのように機械化部隊が損害を出した。
 第14、第23装甲師団らが相次いで残余まで撃ち減らされ、永久除去が怖くて装甲補充が得られるまで予備の名目で戦線後方に拘置されるような有様だった。
 A軍集団正面のソ連軍は弱体だったが、ソ連軍はドイツの機械化部隊の損耗を狙い、後退戦術でドイツ軍の歩戦分離を図る。
 さらに進撃するにつれて漏斗状に拡大する戦域にA軍集団は戦線維持すらままならなくなってきた。

 「側面なんか敵に任せておけ!」

 戦記本なんかでよく見る威勢のいい台詞。
本当にそうしてタダで済んだためしはない。

 「ブリュヒャー計画」(このゲームで初めて知った)なんて誰が考えたんだ。
おとなしくロストフ経由で鉄道輸送してくれればこんな苦労をしなくて済んだものを・・・。
 そんなことを考えながら側面掩護の歩兵欲しさに1個しかない装甲軍団(相当の戦力)をタマン半島に差し向けた。

 タマンがドイツ軍に占領されたのは第18ターン。
 スターリングラードが占領される1ターン前であった。

 タマン攻略に従事した虎の子の装甲軍団が反転、スターリングラード方面からの転進も合わせて、ようやくコーカサス作戦が本格化することとなった。

「お待ちください、お役人様っ!今、それを持っていかれたらワシ等はこれからどうやって暮らしていけばぁ…」

 同じ頃、ソ連軍の方はウラヌス作戦に備えるSTAVKAの激しい戦車軍団の取り立てに喘いでいた。
 第22ターンにはスターリングラード以北で戦車軍団が皆無(盤上全体で減少1個)となった。
 「ソ連軍戦車が思いのほか潤沢である」などと書いていた昔が懐かしい。

 兵力を早急に南方にシフトしたいドイツ軍と冬季反攻のための兵力を培養したいソ連軍、そしてゲームの先の展開が早く見たい観戦者、この3者(どれも私だが)の利害が一致したことでスターリングラード方面は「まやかし戦争」状態に。

 泥濘期に入り第21ターンいきなり雨が降った。
 第22、第23ターンも雨、第24ターンは曇天だが地表は泥濘である。

♪ 泥の進軍 ぬかるみ踏んで どこが川やら道さえ知れず ♪

 2級道路は効果を失った(橋の機能は残る)が、小川は+1の移動コストで以前より明確に川の存在を意識させられることとなった。

 スターリングラードからコーカサス地方に向けて転進を続ける第9、第23装甲師団は3ターン経ってもコーカサスでの戦闘に加入できず、次第に事態の深刻さが理解される。第28ターンにサドンデスのチェックがあるからだ。

 第23ターン、A軍集団が攻勢を再開すれば鎧袖一触と思われたノヴォロシースクとヴォロシロフスク(共に得点源)が相次いで市街戦となった。
 スターリングラード戦の時には密かに期待すらした市街戦マーカー、サドンデスの危機が迫る今となっては恨めしい。

 更にこのターン、ツアプセ攻略に向かったドイツ第73師団が不用意な迂回機動を行い、ソチの守備隊の移動制限を解除、結果、海軍歩兵旅団のみで守られていたツアプセの守備が強化されてしまう。

 第25ターン終了時、ドイツ軍にとって、なお1点が不足した状況にあった。
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 第25ターンが終了。
 第28ターンが迫ってきましたが、ドイツ軍に課せられたノルマ24点の最後の1点が取れていません。

 泥濘の効果は予想以上でした。
 天候表、パッと見、ヤバいのは1/3に見えますが…。
 一度雨が降ると(最初のターンで降った)そのターンは勿論、次のターンに必ず泥濘となるのがドイツにとっては痛いです。
 小川でも渡河に+1かかるのと2級道路が使えないため、装甲師団が作戦正面を柔軟に変更できなくなります。

 写真は第25ターン終了時、悪天候(雨)と縦深陣地によって航空優勢も戦車効果も封じられ、力攻めで悪路を啓開し進撃を続けるドイツ装甲部隊。
 ヴィーキングと併進するのはスターリングラードから転戦してきた第9装甲師団。
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 一方、この写真を観て第11NKVD師団が守備隊でないことに気付く。
ソ連にとってはまさに天兵師団となるだろう。

“Turning Point: Stalingrad‘42”
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「1年前、マーク・シモニッチ氏は、1942年東部戦線に於けるドイツ軍夏期攻勢を主題とした新しいゲームを誕生させました。

今、この部屋は、そのゲームのソロプレイの最中にあり、現在進行中のキャンペーンゲームが第28ターン以降も継続できるかどうかが試されています。

YSGA会員は、私がこのゲームをプレイしていることに、さして注意を払わず、長く記憶にとどめることもないでしょう。
しかし、私は今まで成してきたことを忘れ去ることは出来ません。
これまで推し進めてきた未完のキャンペーンゲームを完遂するのは私自身なのです。

これまで費やした時間を無駄にしないために、最終ターンを迎えるために、そして、私の私による私のためのソロプレイを中途で終わらせないために、この部屋で固く決意することです。」

▼ 1月4日 ▼
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 第26ターンまでプレイした。

 統計をとったわけではないので確かなことは言えないが、私が感じる限りではソ連軍ファンよりドイツ軍ファンの方が多いので、ここまで読み進めた方の中には泥濘に悩ませられるドイツ軍の不運に同情する方もいるに違いない。
しかし、同情すべきはドイツ軍の運の悪さではなく、私の頭の悪さであった。
勘の良い方は既にお察しの事と思うが、降雨、降雪の後のターンの賽の目修正の適用を忘れていた。
これに気付いたのは戦後の事なので以後のターンに於いても(後の降雪ターンも含めて)同様である。
ただ、泥濘期における地表の状態に関して言えば、修正の有無に係わらず同じ結果だったので、最大の案件であるスターリングラードからの転進については何ら変わりがなかったはずである。

 前日に第25ターン終了時の写真撮影を行った際、第11NKVD師団の存在に気付く。

 この辺りの移動制限ユニットは、紛失を怖れてデスクマットの下に配置していた。
白地が災いしてかユニットがマップと同化して、その存在を忘れていたのだ。

 第25ターン当時、不足している1VPを満たすためにドイツ軍が奪取を見込める唯一の都市がピャチゴルスクであった。
この都市は第11NKVD師団からは拡張行軍で到達可能な距離にあった。この師団が第26ターンにこの都市に籠るとドイツ軍にとっては非常にマズい。
師団のエリート修正と砲兵支援により、ドイツ軍が高比率によりオレンジ色の戦闘結果を出さない限り「断固とした防御」で失敗しない。
逆にこの師団が第27、第28ターンのいずれかで「断固とした防御」に成功すれば、第28ターン終了時、ピャチゴルスクはソ連軍が保持することとなり、ドイツ軍のサドンデス負けすることになるからである。

天候表での賽の目修正を見落とすほどの愚かな頭でも、その程度の事は判る。

第26ターンにへクス5055のソ連軍陣地を強襲し、戦闘後前進でピャチゴルスクに隣接、これによって第11NKVD師団の拡張行軍を妨害することを思いつく。
地表は泥濘なのでドイツ軍にとっては「前進3」以上の結果が必要であった。
このターンの天候は晴天で空軍と砲兵支援により6:1という最近では見ることのなくなった高比率、さらに賽の目にも恵まれ、ドイツ軍にとって期待以上のDSの結果を得た。
へクス5055のソ連軍を蹂躙したヴィーキング他のドイツ軍装甲部隊がピャチゴルスクに殺到、守るソ連第10狙撃兵軍団は砲兵支援があったにも拘わらず低錬度が災いしてあっさり同市を明け渡した。

「案ずるより産むがやすし」とはこのことか。
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▼ 1月5日 ▼

 第28ターンソ連軍ターンまでプレイした。

 ドイツ軍が24VPの確保に成功したことで、今度はソ連軍にVPのプレッシャーが掛かる。

 ドイツ軍のVPを21未満にしないと敗北するからだ。
当然それはウラヌス作戦の成否に係っている。

本来、このゲームでは第21ターンに受け取る偽装予備軍マーカーを駆使してウラヌス作戦を秘密裏に準備するのであろうが、今回のプレイでは攻勢箇所を秘匿することは容易ではない。
何せ両軍を同一人物が担当し、相手方のユニットも実際に自身の手で動かしているのだ。相手の動きなどまさに「手に取るように解る」のだ
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 第27ターン、攻勢場所の選定に苦慮するソ連軍は別の点に着目する。ウラヌス作戦の発動を宣言すればターンの手順が逆転することだ。
間にドイツ軍の交代ターンが挟まるが実質ソ連軍ターンが連続し、この間、ドイツ軍は反撃できない(交代ターンに戦闘がない)。

 故に、このダブルターンを利用し、第28ターンまでにピャチゴルスクを奪回できれば…。

 ソ連軍にとって幸いなことに第27ターンの天候は曇天、地表は乾燥し、しかも地中海に転進して半減したドイツ空軍はやってこない。

 以上の邪な理由から本命のウラヌス作戦の攻勢箇所の選定も終わらないうちに攻勢発起時期が先に決定された。
これはドイツ軍ターン終了後に思いついたため、同一人物が担当しているにも拘わらず、ドイツ軍にとってまったくの奇襲となった
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「天王星の人」

 この部屋に籠って、独りきりで「スタグラ42」をプレイする生活がすでに10日あまり続いていた。
気分は映画「オデッセイ」のマット・デイモンである(別にジャガイモで食い繋がなければ餓死してしまうようなギリギリの生活を送っているわけではない。ただ、褒められた食生活をしていないのも事実ではある)。
 ブログに掲載された拙いプレイを、このゲームに手練れた他の会員達にとやかく言われたとしても気にしない。偉そうにするつもりはないが、私はこの部屋一番のウォーゲーム・プレーヤーなのだ。
 さて、そんな私だが、ウラヌス作戦を前に自身の経験不足を痛感していた。
ウラヌス作戦用として登場する第5戦車軍他の打撃力がどの程度のものか、さっぱり見当がつかないからである。
今更悔やんでも仕方のない事だが、キャンペーンゲームを始める前に一度はウラヌス作戦シナリオを体験しておくべきだった。
 そのウラヌス作戦が、ピャチゴルスク奪回作戦の都合で急遽開始されることとなったのは既に書いた。
 因みに、史実ではこの時期、ガダルカナル島で第2師団によるヘンダーソン飛行場に対する総攻撃が失敗し(第25ターン)、同島を巡る戦いが日本軍にとって悲観的なものとなりつつあった。当初無名だった小島の争奪戦が太平洋戦争全体の帰趨を決めることになるとは思わなかった、とガ島攻防戦に携わった当事者達は後に回想することになる。
このゲームもまさに今、ピャチゴルスクという名前も知らない小都市(少なくとも私は知らなかった、それどころか読めなくて調べた)がその勝敗を左右しようとしていた。

1月5日(つづき)

 第27ターンソ連軍は冬季攻勢の発動を宣言、南西方面軍担当戦区で第5戦車軍を基幹とするソ連軍部隊が攻勢を開始した。
 ドイツ第371師団が潰走、第62、第257師団が敗走し、第113師団は両翼の友軍が敗退したため戦線後方に孤立した。
 ルーマニア軍の皆さん、これまでの差別的な言動をお許しください。
ドイツ軍で守っていてもソ連軍の冬季反攻には歯が立ちません。ドン河北岸のドイツ軍戦線を突破した第5戦車軍はドン河に到達した。
ただ、さすがに攻勢を待ち構えている第4装甲軍正面に第5戦車軍を投入すると攻勢が頓挫するのではないかという恐れから、これへの攻撃は避けた。
 このため攻勢正面が西に偏したこと、さらに南方のドン方面軍(史実でのスターリングラード方面軍)の消耗のため攻勢に利用できず、北方のみの攻撃となったことにより、史実のような鮮やかな両翼包囲とはならなかった。

 時を同じくして開始されたピャチゴルスク奪回作戦は、ヴィーキング単独でも防御上限20戦力を有するドイツ軍に対し、第9狙撃兵軍団、第11親衛歩兵師団らを基幹とするソ連軍の攻撃は額面1:1にするのがやっとで、砲兵支援を加えても2:1にしかならない。
ドイツ軍に後退(「断固とした防御」表の使用)を強いることが出来るのは2/3の確率で、これを2回連続で成功させなければならないわけだから、この時点で作戦成功の確率は5割以下であり、ヴィーキングが「断固とした防御」に成功する可能性も考慮すれば、あまり有望な作戦とは言えない。
しかし、これに成功すればゲームに勝利するのだからやる価値はあるであろう。そして、このターンの攻撃は目論見通り市街戦に持ち込むことが出来た。

 第28ターン、継続して行われたピャチゴルスクに対するソ連軍の攻撃はEXとなり、市街戦は進展せず。これによりソ連軍はサドンデス勝利を逸した。

1月6日
お休み。
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1月7日

 第28ターンドイツ軍ターン、北部ではドイツ軍が戦線を縮小して機動兵力を抽出、第4装甲軍を西方にシフトしてソ連軍の攻勢に対応した。
 スターリングラード周辺の戦況は史実ほど破滅的ではないので、コーカサス方面ではピャチゴルスクに取り付いたソ連軍部隊の排除とツアプセ攻略作戦が粛々と継続された。

1月8日

第29ターン、
(スターリングラードでの需要が無く)ツアプセ攻略に赴いていたリンデン工兵隊が、その途上、オッズを上げるため投入された山岳戦で敢え無く除去されてしまう。
 一方、北部では最初の衝撃から立ち直った第4装甲軍がドン河南岸のソ連軍に反撃を開始。
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1月9日

 ソ連軍は、第1親衛軍を攻勢右翼に投入し、ブリヤンスク方面軍も参加して戦線の拡大を図る。
 ドイツ軍は依然、スターリングラードとの連絡線を維持していたが、戦線が南方に押し下げられたことで、もともと伸縮性に欠けていた第2軍担当戦区と機動防御を行う第4装甲軍との間に間隙が生じた。
増援のホリト支隊が これの手当てに充てられる。

 この頃私は、冬季反攻開始以来のゲーム展開が史実と大きく異なっているにも拘わらず、両軍の増援の登場具合が絶妙なことに痺れまくっていた。
 初プレイで増援スケジュールを把握していなかったこともあるだろうが、その登場は戦況の推移に妙にマッチしており、予め決められていたとは思えない臨場感に酔いしれていた。
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1月10日

 第31ターンソ連軍ターンまでプレイした。
ターンマーカーがターントラックの最下段にまで到達し、しばし感慨に耽る。

1月11日

 第31ターンまで終了。
第4装甲軍とホリト支隊により、ドン河を渡河したソ連軍の攻勢は勢いを殺がれ、封じ込めが成功したかに見えた。

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1月12日
 いよいよ最終ターンが迫ってきたが、実はソ連軍、反攻開始以来、1VPも得ていない。

 漠然とではあるがドイツ軍は、夏期攻勢に一応の指針を持って臨んだ。これと異なりソ連軍は、反攻計画について全くのノープランであった。これが反攻作戦不振の原因であろう。
 そんな中、ソ連軍は、第4装甲軍が攻勢に釣られて西方に転戦し、スターリングラード正面が手薄になっていることに目を付ける。
 スターリングラード市街へクス(のみ)の孤立を狙った両翼包囲を画策した。
 めっちゃ志が低いのは自覚している。
 敢えて命名するならば極小土星作戦といったところであろう。

1月13日
 第33ターン、ドン河、ヴォルガ河地峡部で スターリングラード方面軍が第5打撃軍を基幹とした新たな攻勢を開始。

 南西方面軍もこれに呼応して第5戦車軍らで攻撃を継続し、第4装甲軍のスターリングラード方面への復帰を妨害する。
 スターリングラードの孤立を狙うソ連軍とそれを阻止せんとするドイツ軍。スターリングラード北西2へクスにあるへクス5320は今回のプレイに於いて最大の激戦地となった。
 第33ターンのソ連軍ターン、同地には第3狙撃兵軍団が進出したが、前のターンに増援で登場したばかりの第17装甲師団らが即時反撃、これを奪還する。

 続く第34ターンに第2親衛機械化軍団が再度同地を奪取したが、今度は第11、16装甲師団らの反撃により叩き出された。
 同じ頃、その西方では第1山岳猟兵師団がソ連軍の攻勢の波に飲み込まれた。
 この師団は当初、史実通りコーカサス方面で使用する腹積もりであったが、普通の猟兵師団と見誤った私のミスで第4装甲軍の進撃に帯同させられていた。
気が付いた時には転進の時期を逸しており、仕方がないので、そのまま第4装甲軍の北翼の防備に従事。
 そして今回の災厄に遭遇することとなったのである。
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1月14日
第35ターン、敵中に孤立した第1山岳猟兵師団の救出が試みられるが、相次ぐ損耗と冬季ルールにより戦力の集中がままならない。
 序盤の頃に「40戦力制限があるから戦力が余っちゃうなぁ」などと嘆いていたのと同じゲームとは思えないほどだ。
 装甲師団の反撃もかつての精彩を欠き、結局、第1山岳猟兵師団を救出できなかった。
 これまで常套とし、当たり前のように成功させていた(前進方向が自由なシモニッチのゲーム特有の)戦闘後前進を利用しての戦線の整形が失敗したことに、ドイツ軍の退勢を感じずにはいられない。
 混乱から回復した第3狙撃兵軍団に再占拠されたへクス5320は、第16装甲師団が残余となる損害を受けながら、辛うじて奪回に成功した。
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★ 最終第36ターン

 ソ連軍はへクス5320に対して第5打撃軍他で総攻撃を行った。
守備するのは第16装甲師団の残余と第7空軍地上師団、第100猟兵師団。
 これを空軍が支援する。
 7ターンぶりに飛来した友軍機を地上から見上げる将兵達が歓喜の声援で見送ったのか、それとも遅すぎる支援を怨嗟の声で迎えたのかは判らない。
 いずれにしてもへクス5320は第5打撃軍によって蹂躙された。
 だが、続く突破前進を第228突撃砲大隊が阻止(断固とした防御に成功)した。
 その西では第5戦車軍の突破前進を第9歩兵師団が阻止し、ドイツ軍は最後に矜持を保った。

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1月15日

 ソ連軍がドイツ軍からVP を削ることに失敗したため、ソ連軍ターン終了時に勝敗は決していた。
 ゲームを片付けようと思ったが、結局、残り半ターンもプレイ(戦線を整理しただけだったが)した
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 最終ターン終了時、ソ連軍はスターリングラードの包囲こそ完成できなかったが、
同市に至る鉄道線を切断し、第6軍司令部は事前に集積していた補給ポイントを防御支援で全て撃ち尽くしていた。
 ドイツ軍戦線は連日の戦闘でかなり弱体化し、破断界を迎えるのは時間の問題であった。
 もし、このパラレル世界にパウル・カレルがソ連軍側の人間で存在していたとしたら、その著書にはきっと「最後の1ターンが足りなかったのだ」と書くことだろう。

一方、ドイツ軍は依然としてスターリングラード、及びその連絡線を保持してはいた。
 しかし、それは同市を放棄すると21VPを割り込んでしまうため、勝利条件上、止むを得ず確保しているに過ぎない。
脱出するなら今!である。
 しかし、史実でも撤退は不許可だったのだ。それより幾分ましな今回の状況では到底、スターリングラードの放棄は認められまい。
 下手をすれば、同市放棄を強硬に主張するマンシュタインが罷免されるなんてオチがつくかもしれない。

 決定打を欠いたまま独ソ両軍の激闘はこれ以降も継続していく。
だが、それは今回のプレイとはまた別の話である。私の戦いは終わったのだ。
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最終回

こうして私は「スタグラ42」キャンペーンゲームを無事、最終ターン迄プレイすることが出来た。

 今回は自分自身の備忘のため、これからこのゲームをプレイしようと考えている人のため、この度のプレイの雑感を書き残しておきたいと思う。

 スターリングラード‘42の概要について

 この文章をここまで読み進めているような方々には無用かとも思うが、まずは「スタグラ42」の概要について記したい。

 1942年に於ける東部戦線のドイツ軍夏期攻勢全体をカバーし、ソ連軍の冬季反攻も行える。

 ドイツ軍にターン毎のVPノルマを課し、戦局全体の推移をコントロールしようとするのはウクライナ‘43と同じ手法である。
部隊の運用制限は殆ど無い。つまり、結果(VP獲得)さえ出せば何をやっても良いわけで、両軍プレーヤーは史実と比べて遥かに恵まれた環境にあるといえるだろう

 夏期攻勢について

 ゲームは史実の第2次ハリコフ戦直後から開始されるが、ドン河以西のソ連軍が一掃されるまで(概ねブラウ作戦シナリオの期間に相当する)が第1段階となる。
これ以降が第2段階、第3段階となっていくのだが、先述したとおり、その目標の設定や作戦遂行の手順はプレーヤーに一任されており、しかも、その自由度はかなり高い。

 最初の方で「この時点ではキャンペーン・シナリオで追加されたユニットは、まだ移動を凍結されているので、実質ブラウ・シナリオをプレイしているのと大差はない。」と書いた。
これを書いた時、まだプレイの最中で、確かにその通りではあるが、全ターンをプレイし終えた今だからこそ、書けることもある。

それは、キャンペーンゲームに於ける最初の数ターンは第2段階以降(換言すればプレーヤーが思い描く侵攻計画)に備えた準備期間であるということである。
セットアップの一部にしか過ぎないとまで言ってしまっても良いかもしれない。
セットアップでしばしば見かける「何処どこへクスから何へクス以内」といった条件があるが、その「何処どこ」と「何へクス」の部分をより究極的に詳細にした感じと言えば伝わるであろうか?

何が言いたいのかというと、ブラウ作戦シナリオ(勿論、それ単体でもゲームとして十分面白いのは承知の上で敢えて記す)は単にプロローグに過ぎず、このシナリオを繰り返しプレイするだけでは「スタグラ42」の本質を味わったとは言えない、ということである。

それでは次にVPへクスの分布から第2段階以降でドイツ軍の採り得る方針を考察してみる。

本来はキャンペーンゲームのプレイを始める前に行うべき事柄であるが、キャンペーンゲームを早期にプレイしたいという欲求が勝ってしまったためこの時期となってしまった。

 さて、VPへクスは全部で50(エリブルス山含む)あり、VPの分布は、ドン川以西に8VP、ドン川以東スターリングラードより北に13VP、スターリングラードとカラチで6VP、スターリングラードより南でマヌィチ河以北の東端2VP、黒海沿岸に3VP、テレク河以西、黒海沿岸以外のコーカサスに11VP、テレク河以東のコーカサスに7VPとなっている。

ドイツ軍は第28ターンに24VPの確保を求められているが、話を単純にするためドン河以西の8VPは必須として残り16VPで話を進めたい。

 この戦役でソ連軍は、ドイツ軍の第2次モスクワ侵攻を警戒した。
しかし、デザイナーであるシモニッチ氏(師の字を当てたい)はおそらくドイツ軍プレーヤーがこの戦略を選択することを望んでいない。それはドイツ軍ユニットのマップ北東端からの離脱を認めていないことから明らかだろう。

それでもこの選択を強行した場合、スターリングラードより北にあるドン川以東の13VPを全て占領してもなお3VP不足することになる。

13VPの中に(ドイツ軍にとって不可侵なソ連軍の聖域である)マップ北端に隣接するVPが4VPもあること、サラトフの3VPも含まれることを考慮すれば、さらに3VP程度をどこかで調達する必要があるだろう。

 マップを見れば明らかだが、これをコーカサス地方に求めた場合、クラスノダール周辺のクバニ河流域まで広く侵攻しなければならなくなる。故にスターリングラード方面に求めるのが現実的であろう。

 逆にコーカサス侵攻に主軸を置いたケースでは、テレク河以西、黒海沿岸以外のコーカサスの11VPをベースとして不足するのは5VPとなる。黒海沿岸の3VPでは満たせない。

 コーカサスを更に深部まで侵攻すれば、テレク河以東で7VP、さら盤端突破で追加VPも得られるので理屈の上では条件を満たすことが出来る。
 しかし、マップ最深部までの侵攻は可能であろうか?このケースでも不足のVPはスターリングラード方面に求めるのが現実的に思える。

 冬季反攻について

 冬季反攻が行われるということは、第28ターン時点でドイツ軍が24VP以上を保持していることを意味しており、ソ連軍が勝利するためには第36ターン迄にそれを20以下にしなければならない。
つまり、この時点でソ連軍は最低でもドイツ軍から4VP以上を奪取する、もしくは無効(孤立)にする必要に迫られていることになる。

 10ターンに満たない短い期間、限られた兵力で分散する複数のへクスを奪取、もしくは包囲することは容易ではない。
この点で隣接する2へクスに5VPが蝟集するスターリングラードは非常に魅力的だ。これの包囲が現実的なほぼ唯一の対応策となるだろう。

勿論、これはドイツ軍がスターリングラードを保持しているケースであるが、そうでない場合、おそらく冬季反攻を迎える前にゲームが終了しているのではないだろうか?

 以上、見てきたように、両軍にとってこのゲームでのスターリングラードの確保は、勝利条件上必須ではないものの、極めて重要であることが解る。

「スターリングラード‘42」、名は体を表すということか。

 ルールについて

 まず、今回のプレイで上級ルールは導入しなかった。

 次にルールの間違いについてであるが、何分ソロプレイなので、間違えても指摘をしてくれる人が誰もいない。本文に記した通り、断固とした防御が制限、不可能になる戦闘結果について1回、天候表のサイの目修正については該当する全ターンを間違えてプレイしたことを自覚している。
しかし、それ以外にも誤りがあったかもしれない。

続いて、以下に間違えなかった(多分)ものの気になったルールについて列記する。

★ 砲兵に関するルール全般

 第一に挙げたいのが砲兵に関するルール(18.0)全般である。砲兵と補給ポイントに関するルール(18.6)と砲兵の射程(18.4)について結局最後まで覚えられず、頻繁にルールを見返すこととなった。具体的には、砲兵を表に返す際に補給ポイントの表裏は不問(18.6.4)であるが射撃時には準備面であることが必須(18.6.5)、或は、鉄道上の砲兵は補給ポイントが不要(資源ポイントを直接使用する)であるが初期フェイズのみ実行可能(18.1)等々である。

★ 戦闘後前進と突破戦闘

 これについてシモニッチの連作は、ゲーム毎(版によっても)に微妙に異なっていてファンを悩ませているが、このゲームでも例外ではない。

 戦闘後前進で防御側がカラにしたへクスに進入しない突破グループは前進へクスが結果的に1減少すること(15.2.4)、突破戦闘で前進3以上の結果が出せなかった場合、前進を継続できなくなること(15.2.7)はシモニッチの近作の中では異なるルールなので注意したい。
特に後者で類似のケースは、自軍に損害が出なければ成功とみなされるのが一般的なので、強く意識していないと戦闘に熱中して(ルールを理解していても)見逃しやすい。

★ 戦闘後前進の低下と前進率

 一部の天候では戦闘後前進の数を減少させるが、前進率については記述がない。

 これについて例えば、減少しての2前進(修正前3前進)を獲得した場合、歩兵に2前進の資格があるのか気になった。ルール上は可能と思うが、元来、前進率3以上に能力を持つユニットでないとダメな気がしないではない。
今回は出来るとしてプレイした。

★ 鉄道から2へクスの司令部

 鉄道と司令部との間に移動禁止地形を挟んでも(具体的にはヴォルガ河の流域だが)補充を出せるのか? 
ルール上可能と思うし、史実のスターリングラード方面軍を鑑みてもOKだと思うが、鉄道から離れることのペナルティというルール本来の趣旨からすると抵抗を感じる。今回は可能としながらもそれを行わなかった。

 次に今回のプレイで得た戦訓(という程大げさなものではないが)を記す。

 ドイツ軍プレーヤーとしての戦訓

・ ロストフ攻略。この計画を欠いていて同市の確保が遅れた。
鉄道線延伸が遅延し、爾後の作戦に少なからぬ支障が生じた。同市は速やかに確保すべきである。

・ コーカサス戦役に関する知識の不足。このため黒海、タマン半島、バクー各方面への兵力配分や進撃が手探り状態、初プレイとは言え、非常に場当たり的なものとなった。

・ トランス・カフカス方面軍。この存在が意外と侮りがたいこと。
今回のプレイではB軍集団に装甲兵力の一部を供出してしまっていたこともあるが、毎ターン1ユニットの増援は、そうでなくても進撃が先細りになる傾向のA軍集団の衝撃力を削いだ。

・ 南北間の部隊移動。南北を縦断する道路は直進していない箇所が割と多くある。
また、障害地形が少ないため一見、機動に支障がないように見えるが、マップが広大なために移動しなければならないへクス数自体が多い。
また、鉄道移動もマップ上のものはターン毎に1個しか乗車できないため、大量転進には使えない。以上の理由により南への転進は、マップを一瞥して受けた印象よりも多くの時間を必要とする。

 ソ連軍プレーヤーとしての戦訓

・ 戦車軍団の再建。今回のプレイで戦車軍団の再建は、登場エリア縛り(A~Cに出さなければならない)から敬遠され、使い勝手の良い(前線司令部に登場させられる)戦車旅団の再建が優先された。
その結果、ゲーム後半では戦車軍団不足に悩まされた。ブラウ・シナリオならともかく、キャンペーンゲームでは反攻を意識しての再建、或は(可能かどうかわからないが)、全滅させない配慮が必要であった。

・ 大河川による防御。攻撃側半減に加えて自身は倍化するので、実質防御力4倍とも言える強力な防御効果であるが、防御へクス自体は平地である場合が殆どなので、出目次第では簡単に敗走させられる危険がある。
また渡河後の攻撃側のリスクはウクライナ‘43より遥かに低いので機会があればドイツ軍はこれを厭わないだろう。

・ ドン河西岸での遅滞作戦。ドン河屈曲部の南半分は小川が多くドイツ軍の進撃の遅滞に有効である。
だが、今回のプレイではこれに気をよくして兵力をつぎ込みすぎ、ドン河北岸の守りが手薄となってしまった。

・ スターリングラード背後の方面軍司令部。ヴォルガ河対岸に方面軍司令部を配置しスターリングラードに防御支援を行える態勢を採るべきであった。
今回のプレイではスターリングラードとマップ北端を結ぶ鉄道線が切断されたことに慌ててスターリングラード方面軍司令部を北端から登場させてしまい、これが叶わなかった。

・ スターリングラードの南翼。今回のプレイではスターリングラード喪失後、失うものは東端の2VPのみとばかりに軽視していたが、後の反攻でここの兵力が必要となった。
また、兵力を送り込みにくいので意識的に増強する必要がある。

■ 最後にプレイ後の感想である。

 こんなに長期間、飽きずにプレイしたのだ。面白くなかったわけがない。

 しかし、駄文をここまで熱心に読み進んで戴いた方に対して、感想がただ面白かった、だけでは納得してもらえないと思うので、もう少し書くことにする。
長くなるが今しばらくお付き合い願いたい。

 既に記した通り、最初の数ターンの感触はブラウ・シナリオのそれと大差ない。
だが、(これも先述したが)キャンペーンゲームのそれは第2段階以降の展開を見据えたものでなければならないだろう。
序盤は、この第2段階以降に備えた自軍ユニットの展開が両プレーヤーにとって重要であり、また楽しく感じられることであろう。

 第2段階以降、A、B両軍集団はマヌィチ河によって地理的に分断される。
これにより、2つの同じスケールのゲームを並行同時プレイしているような感覚となる。
一人で多数のユニットを動かしているせいもあっただろうが、片方のマップでの戦況が白熱してくると、もう片方をプレイすることが煩わしく感じられることがしばしばあった。
動かし忘れではなく、面倒なので故意に動かさなかったりしたことすらある。
特に最後の数ターンはコーカサス方面のユニットは全く動かさず(ツアプセ攻略作戦は補給ポイントを送る余裕がなくなったこともあり、これに隣接しながらも中止)、スターリングラード周辺の攻防戦に熱中した。

 本文にも記したがへクス5320を巡る戦闘は文字通り一進一退の攻防であった。それはつまりソ連軍の攻勢の停滞、ひいては時間切れの敗北を意味していた。
実際、ソ連軍によるスターリングラードの包囲完成の可能性は殆ど無く、この頃にはゲームの勝敗は既に決していたといってよい。
それでも、今回の長いプレイ期間中に最も私を興奮させたのはこの最後の数ターンのプレイであった。

 ゲームの面白さというよりは最早、フェティシズムの世界に属するものだと思うので、この悦びを伝えるのは難しい。
単にゲームのシステムや勝敗にしか興味のない方には理解不能なことであろう。それでも敢えて記す。

 最終ターン間際、戦線の穴埋めに奔走する自動車化歩兵師団、ソ連軍に装甲シフトを与えないため駆り出される装甲師団。
これらの多くが既に残余となるまで擦り減っていたが、戦線を維持するため奮闘していた。
後方に拘置する余裕などもうない。
それらのユニットには無味乾燥なアルファベットのIDが振られているが、実際は○○戦闘団とかいった名称だったことだろう。

 戦況こそ史実とはかなり異なっていたが、盤上に展開されていたのは、正に私がイメージするスターリングラード戦の末期そのものであった。

 ところで、プレイの貫徹に予想したよりも多くの日数を費やしたが、これはこのゲームのプレイに想定以上の労力を必要としたからではない。
自宅でのソロプレイという気儘さから他の様々な誘惑(主に飲酒だが)によりプレイを中断したのが原因である。

 あと、この期間中、ずっと引きこもって部屋でゲームに耽っていたわけでなく、ちゃんと出社して仕事していたことも、念のために記しておく。

 「それにしても、よくもまあ、こんな長期間ゲームをし続けるなんて…」

 この記事を読んで呆れている方もいらっしゃるに違いない。
 だが私は、こんなに拙く、あまり有益とはいえないプレイの記録をここまで読み進めることで時間を浪費している貴方に、私と同じ資質を十分すぎるほど持っていることを指摘しなければならない。

 さて、長い文章となったが、そろそろ終わりにしたい。

 最後に「スターリングラード‘42」のソロプレイを一言で纏める。

「Stalingrad'42」、
ソロプレイするには広すぎた。

(映画「スターリングラード」風、ジュード・ロウが出ていたヤツじゃない方)

...完...
■ソロプレイ進行随時更新■「プレイしない」という選択肢は無いやろ?〔とある古参メンバーからの近況報告3〕シモニッチの新作ゲーム:スターリングラード42_b0173672_23151105.jpg

by ysga-blog | 2020-02-03 19:42 | (GMT)スタグラ42&キャンスタ | Comments(0)
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